31話 彼女 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~第二章 高校生編 side白石朔弥~


高校二年の春。


それなりにモテていた僕には彼女がいた。


もちろん、その相手は長嶋という訳ではない。


だって、彼女とは違う学校なのだから巡り合う機会がないんだ。


というか、どこの高校に進学しているのかもわからないし。


「そんなことも聞けないから、ダメなんだよ」


後ろから、佳奈に話しかけられた。


「人の心を読むなよ・・・」


僕は椅子を反転させ後ろを見た。


佳奈の制服姿は相変わらず可愛らしかった。


それは中学の制服では感じなかったこと。


僕の通ってる高校の制服は県内でもトップクラスの人気がある制服らしい。


そのおかげで、この学校の学力もトップクラスだ。


佳奈に勉強を教えてもらわなかったら、僕は今ここにはいないだろう。


「なに?そんなに私の制服姿可愛い?」


「・・・」


僕は苦笑いして佳奈を見る。


「何、その反応!!」


佳奈は少し顔を赤くして怒る。


「別に・・・可愛いとは思いますよ?」


「なんか・・・嘘っぽいなぁ~」


佳奈は疑うように僕を見る。


「嘘じゃないよ。だって彼女なんだから」


「ありがと。でも、OKしてくれるとは思わなかった」


「なんで?」


「今でも・・・夏実が好きなんじゃないの?」


「あはは・・・」


僕は、曖昧に返事を返す。


「ひどい話だよね。好きな人がいるのに別の人と付き合うなんてさ~」


「佳奈が言ったんだろ?夏実の代わりでいいからって」


「でも、今まではそれを断ってたじゃん。今年の春になるまでは・・・」


「そう・・・だな・・・」


「理由は・・・なんかあるの?」


「強いて言うなら、過去を考えるのをやめたってことぐらいかな」


「・・・あの過去を?」


「うん」


「でも、簡単に捨てられるものじゃないよ?」


「まぁ・・・ね」


僕らの空気が少し重くなる。


「やめない?暗くなる・・・」


「・・・そうだね」


キーンコーンカーンコーン・・・。


チャイムが鳴った。


「じゃあ・・・私クラスに戻るね」


佳奈は僕に手を振って自分のクラスに戻っていった。


「あっ!!」


佳奈が何かを思い出したように僕の方を向く。


「どした?」


「今日、一緒に帰らない?」


「わかった」











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