25話 一番大きな木の下で | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

佳奈が言っていた通り、見周りの先生は全くいなく,、すんなり外に出ることができた。


一番大きな木・・・か。


僕は辺りを見渡す。


「あった・・・」


一際大きな木。その下に君はいた。


バレンタインの夜。


君からどんな言葉を聞くか・・・。


想像はついている。


「朔弥君。ごめんねこんな時間に」


「別にいいよ。で・・・何?」


「分かって聞いてる?」


「半分くらいかな」


「そっか。朔弥君・・・」


「何・・・?」


「これ・・・」


そういって、佳奈はチョコレートを差しだす。


毎年貰っているチョコレート。


けど、今年貰うこのチョコレートには違う意味が含まれているかもしれない。


「ありがとう・・・」


僕はチョコレートを受け取る。


「これが私の気持ちだよ・・・」


「佳奈・・・」


「気付いてなかったと思うけど。私はずっと前から君のことが好きだった」


「え・・・?」


「初めて、チョコレートを渡した時から。義理とかじゃない。ずっと・・・本命」


「そう・・・だったんだ」


「朔弥君は・・・私のことどう思ってる?」


「え・・・」


「好き?嫌い?」


「佳奈・・・僕は・・・・」


長嶋のことが・・・。


そう言おうとしたのを君の言葉が遮る。


「私は!!朔弥君のことが大好きだ!!」


その声が空に響き渡った。


最近までは佳奈からそんなことを言われるなんて思ってもみなかった。


今この瞬間が考えられない。


まるで夢でも見てるかのように感じる。


「ねぇ・・・聞いてる?」


「うん・・・僕も佳奈のことが好きだ」


その時、何かの物音がした。


多分何かの気のせいだと思うけど。


「じゃあ・・・」


佳奈の顔が一瞬笑顔になった。


けど・・・この笑顔が僕の次の一言で変わってしまうんだ・・・。


「けど、僕はそれ以上に長嶋が好きなんだ・・・」


一条の風が吹いた。


その風は、僕らの間を通り抜ける。


まるで、僕達二人の関係に亀裂が生じたかのように。


「そっか・・・」


彼女のうつむいた顔の目からは涙が流れていた。


「ごめん・・・」


「いいよ。てか、予想してたんだよね・・・」


「そうなの?」


「うん。だって・・・私はずっと朔弥君のこと見てきたんだから・・・」


「・・・」


「ねぇ・・・」


佳奈は、空を見る。


「ん・・・?」


「これからも、またいつもと同じように、幼馴染でいてくれる?」


「佳奈が良ければ・・・」


「ありがとう・・・」


僕は昔と同じように佳奈の体を抱きしめようとしたが、それをやめて頭を優しく撫でた。


すると彼女は頭を上げて


「これからもよろしく」


そう言って、佳奈は走ってホテルの方に戻っていく。


「佳奈・・・」


「あっ!!」


佳奈は何かを思い出したかのように僕の方を見た。


「これからはまた幼馴染だけど、諦めないから!!朔弥君を振り向かせてみせるよ!」


佳奈は笑顔でそう言った後、僕に背を向けて走って行った。


「振り向かせる・・・か」


僕は、佳奈から受け取ったチョコレートを見ながらホテルに戻っていく。


ん・・・?


その時、近くに落ちていたチョコレートを見つけた。


けどそれは地面に投げたかのように潰れていた。


誰の・・・なんだろうか?


何かの不吉の象徴にも感じた。


僕は、そんなことを考えながらも2人の顔を想い浮かべていた。


長嶋と佳奈の顔を・・・。











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