「着いたね~京都!!」
佳奈が伸びをしながら言う。
「そうだな~」
僕らはホテルに荷物を置いた後、班に一台用意された専用のタクシーに乗った。
「最初は金閣寺だよね?」
佳奈が地図を広げながら言った。
「うん。そうだよ」
長嶋が言って、タクシーは発進した。
タクシーの中では和気藹々と4人で話していた。
ただ、僕と長嶋の直接的な会話はゼロ。
そして、僕らは一言も会話を交わさないまま1日目の観光を終えた。
長嶋は故意的に僕から離れている。
避けるようにしている。
理由はまだ・・・分からないまま。
佳奈が何か知ってるかなと思って聞こうとしたが、タイミングがなくて聞くのをやめた。
明日は途中から奈良に移る。
バレンタインデーの明日・・・だ。
僕らは夕飯を部屋で食べて、就寝の準備をする。
とはいっても、みんな寝る気はない。
ただ、見周りの先生のチェックを通り抜けるためにだ。
先生がチェックを終えた後、圭一が僕に小声で話しかけてくる。
「あの二人がいる部屋に行かない?」
他の4人の男子に聞こえないくらい小さな声で。
「・・・何しにだよ?」
「長嶋に会いたいから」
「・・・めんどくさい」
こいつ・・・相変わらず・・・。
僕の好きな人を知らないからこんなことが・・・。
嫌みにしか聞こえない。
「朔弥、お前西崎さんが好きなんじゃないの?」
「は・・・?僕が佳奈のこと?」
「え・・・違ったの?」
「当たり前だ・・・。あれはただの幼馴染だよ・・・」
僕は背を向けて、布団に横になる。
「じゃあ、誰が好きなの?」
「・・・いないよ」
「じゃあ、もし明日西崎からバレンタイン貰ったらどうする?」
「毎年貰ってる」
「え!?」
圭一の声が少し大きくなる。
「声でかいよ・・・」
「ごめん。じゃあ、西崎はお前のことしきなんじゃん!!」
その時、去年のバレンタインデーのことが思い出された。
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『朔弥君!!』
帰り道、一人で帰っている僕の後ろ姿に佳奈が話しかけてきた。
『どうした?』
僕が振り返ると、走ってきたのか佳奈の息は上がっていた。
『あ・・・あのさ・・・』
佳奈の顔がほのかに赤く染まる。
ここで、僕は少し期待してしまう。
佳奈が僕のことを好きなんじゃないかって。
『はい。これ』
綺麗にラッピングされたチョコレートを僕に差し出す。
『ありがとう』
『ひとつくらいないと悲しいでしょ?毎年・・・』
『義理ってことだよな?』
『あ、当たり前じゃん。毎年一つも貰えない朔弥に同情して、毎年あげてるんだから!!』
それ・・・顔を赤くして言うことか・・・?
『・・・それはどうも・・・』
『毎年、感謝してよね。唯一のチョコレートなんだから』
佳奈は微笑して先を歩く。
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あれは・・・完全に馬鹿にされてるだけだろ・・・。
「佳奈が僕を好きとか・・・ありえないよ」
僕はそう言ってゆっくり目を閉じた。
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また、アクセス数落ちてきました・・・。。
まずいですww
みんな見てください!!ww
明日、さらに落ちたらまた短編書きます♪
圭一と朔弥、どっちが夏実を射止めるんでしょうか!!ww
ちなみに、夏実の不機嫌なのはもうすぐ明らかになります♪