14話 病人じゃなかったら? | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「ごめん・・・」


長嶋は僕に背を向けて謝る。


「いや・・・こちらこそ・・・」


僕は長嶋の背中に向かってそう言った。


長嶋の背中は思ったより華奢で思いっきり抱きしめたら壊れてしまうそう。


今・・・長嶋はどんな表情で何を考えているだろうか?


それがすごい気になる。


けど、長嶋はこっちを向こうとはしない。


無言の時間が続く。


時計の針が動く音だけが部屋中に響き渡る。


「私・・・もう寝ようかな・・・」


長嶋がぼそりと呟いた。


「わかった。長嶋の家はベッド?布団?」


「布団だけど・・・なんで?」


長嶋はこっちを向いて不思議そうな表情を浮かべた。


「和室?自分の部屋?」


「自分の部屋・・・だからなんで?」


「布団しこうかなぁ・・・と」


僕はそう言って立ち上がる。


女の子の部屋に入るのは初めてだけど、意識しなければ大丈夫だろう。なんて考えながら。


「やめて!!」


長嶋は力の入らない手で僕の袖を掴んだ。


「どした?」


「部屋・・・汚いから入らないで・・・」


なんか・・・必死だな。


僕は思わず笑ってしまった。


「何!?」


彼女は驚いたように僕を見る。


「いや・・・別に」


僕はそう言って座りなおした。


だいぶ、この家にも慣れてきた。


とはいっても、そこは好きな人の家。


油断したら、心がどこかに飛んでいきそうだ。


「布団しいてくれるなら・・・和室にもあるからそれでお願いします・・・」


長嶋は和室のある部屋を指差しながら言う。


「了解です」


僕は和室に行き、押し入れの中にあった布団を取り出して、一番スペースがあったところにしいた。


「どうぞ。お嬢様」


僕は執事みたいなポーズをとって彼女を呼んだ。


「ありがとう」


長嶋もあえて、高飛車な言い方をする。


ふらつく足で和室に入り、ベッドに寝転がった。


僕はそっと毛布を数枚掛ける。


「意外に優しいんだね」


「意外って何だよ・・・」


「あんまり優しくない人かと思ってた」


「・・・病人が目の前にいるんだぜ?」


「じゃあ、もし私が病人じゃなかったら?」


長嶋は上目遣いに僕を見る。


僕は、水で濡らしたタオルを長嶋の額に当てて「さあね・・・」と言った。






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今、情報の時間からの更新ですww


そういえば、最近プロフ画像変えたりしてるんですが、


何でだかわかりますか?ww


めちゃくちゃ私事ですが・・・。