12話 帰宅 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

~side白石朔弥~


僕らはお互い無言で岐路に着く。


「付き合わせちゃってごめんね・・・」


長嶋は申し訳なさそうに手を合わせて上目遣いに僕を見る。


この仕草に僕は弱い。


「いや・・・僕も学校サボりたかったし・・・」


でも・・・長嶋の家に本当に入ることになったら・・・


考えるのをやめた方がいいな。


「ありがと・・・。それにしても熱があるなんて思わなかったなぁ」


長嶋は苦笑いを浮かべながら言う。


「あはは。でも、僕は長嶋が熱でよかったかも」


「へ?なんで?」


「違う一面の長嶋を見れたから・・・」


「なにそれ?まさか、屋上での話?」


「そうだよ」


「だ~か~ら~!何があったの?」


「言わないよ」


「う~・・・」


不満そうに頬をふくらまして僕を見る。


「長嶋は覚えてないなら聞かない方がいいよ」


「そんないけないことしたの?」


「うん」


「え~・・・」


「それより・・・家まだ?」


僕は長嶋に聞く。


「もう少しだよ」


長嶋はポケットから鍵を取り出して、クルクルと回す。


「・・・何やってんの?」


僕が聞くと、彼女は「あ、癖なんだよ」と言う。


そうですか。


「あ、ここだよ」


長嶋は、鍵を持っていない方の手で目の前にある家を指差す。


一般的なシンプルな一戸建ての建物。


「送ってくれてありがと」


長嶋は笑顔で僕の方を見ていった。


「うん。じゃあ、ばいばい」


僕が言うと、少し寂しそうな顔になって


「ばいばい」


と長嶋は小さく手を振る。


僕が、彼女に背を向けて歩き出そうとすると


「ねぇ!!」


長嶋の声が後ろから響いた。


「何?」


僕は彼女の方を振り返る。


「少しフラフラするんだけど」


「は・・・?」


「だからぁ・・・」


「家の中まで送らせてもらいます」


僕は彼女が言う前に言った。



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今日は白石朔弥側ですww


みなさんは異性の家に入る時緊張したりしましたか?