6話 ずっと・・・今でも・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

1時間目の数学の授業が終わって、クラス中が少し騒がしくなる。


「じゃあ、先行くね」


長嶋は僕にだけ見えるようにウインクをして教室を出ていく。


ドキッとする。


・・・なんだこれ。


前より君のことを好きになる。


好きになってる。


僕は、教科書を机の中にしまって立ち上がり教室を出ていく。


その直後に始業のチャイムが鳴る。


「あ・・・やべ・・・」


先生に見つかる前に僕は駆け足で屋上に向かう。


屋上のドアを開けると、風が全身に当たった。


「来るのが遅いよ~」


背もたれに体を預けながら長嶋は僕の方を見る。


彼女の髪がなびく。


「来ないかと思った?」


「いや・・・来るって思ってた」


長嶋は僕に笑顔を見せる。


その笑顔はずるい。


直視できなくなる。


「白石君・・・なんか、昔と変わった気がする・・・」


僕の方に近づきながら彼女は言う。


「そうかな・・・?」


「うん・・・。前はもっと私を見てくれたのに・・・」


「前って・・・小学生のころだろ?」


「そう。もっと仲良かったじゃん」


「でも・・・あれから二年たったからね」


僕が言うと、彼女は空を見上げた。


「二年前の・・・私の気持ちに気づいてくれてた?」


「は・・・?」


「いや・・・何でもない」


作り笑顔を浮かべて長嶋は言う。


何でもないって・・・。


「う・・・ん・・・」


僕は曖昧に頷く。


「私さ・・・」


長嶋は少し歩いて、鉄の格子に肘をついて外を見つめる。


遠くを・・・過去を見てるように。


「初めて授業サボったんだよ。君はそう思ってなさそうだけど」


「思ってたよ。真面目な人だって」


「嘘。絶対思ってないでしょ?」


長嶋はいじわるな笑顔を浮かべる。


「半々・・・かな」


「ひどいなぁ」


頬を膨らませながら僕の目の前まで来る。


君は僕との距離を二歩差まで縮めて止まる。


そして、一度下を向いた後に僕の目を見る。


「ずっと・・・今でも・・・・」


君は顔を赤くして続きの言葉を言うか迷っていた。






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寝不足だぁ・・・