111話 ひとりぼっち | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

もう・・・何もやる気がしなかった。


私は家に帰るなり、制服のままベッドに転がり込んだ。


ズシン。


私の体重すべてがベッドに乗る。


もう動く気力もない。


すべてが嫌になる。


自分の人生を否定したい。


その時、蓮君からメールが来た。


内容はまた明日家の前まで来るということだった。


私は思わず苦笑いをしてしまった。


彼は夏帆のために必死なんだなぁって・・・。


そんなに夏帆が好きなんだ。


夏帆のために好きでもない女と付き合って。


ただの使い捨てじゃないか。


例えるなら・・・そう。


トカゲのしっぽだ。


切っても切ってもまた生えてくる。


本当に夏帆が蓮のこと好きだとは思えない。


でも、きっと蓮君は好きなんだろう。


あの、声の違いで分かる。


今・・・私はどんなことも分かってるつもりだ。


蓮君のことなら・・・。


なんで?


そんなのは簡単だ。


私は立石蓮のことが好きだから・・・。


けど・・・蓮君の心は夏帆。


なら・・・もう私が好きでいる理由もないじゃないか。


その時、忘れかけたあの人の顔が浮かんだ。


裕樹君の顔が。


もし、彼が今でも夏帆と付き合っているのなら・・・彼は騙されていることになる。


でも、彼のことだ。


まだ、告白できてないかもしれない。


そうなら、裕樹君は夏帆のことを想ってるだけ。


・・・その方がいいだろう。


まだ、裏切られたわけじゃないんだから。


「ま、もう私には関係ない・・・か。裕樹君のことなんて・・・。でも・・・」


付き合っててほしくない・・・。


そんな我儘な想いが頭を掠めた。


このどん底な今の私を救ってくれる人になってほしい。


けど、分かってる。


その願いは絶対にかなわないって。


やっぱ、人はこんなもん。


一度手元から離れた人は・・・また欲しくなる。


前回の過ちを振り返って、未練を残すんだ。


そして・・・2人はもう一度結ばれる。


そんな恋愛が多々この世の中にはある。


なら、私たちもそうすればいい?


いや・・・違う。


私たちは誓いあった。


同じ道は歩かないって。


そして、決別の意味も含めてアドレス、電話番号を消した。


もう、2人は会えない。


蓮君には裏切られた。


私はこれから・・・また一人ぼっちになるんだ。


枕が・・・涙で濡れる・・・。