先日YouTubeにアップした、Yosukeドラムセミナーでのデモ演奏をマルチアングルで編集した動画です↓
合計4カメで、以外とリクエストの多かった足元もはっきりくっきり抑えましたので(笑)、たっぷりご覧ください
録音マイクは一発のみ。頭上のCanon Miniカメラの内臓マイクのみです。まぁこればかりは、良い音で録れるカメラの性能とドラム機材たちのお陰です・・・
この動画をご覧いただいた通り、2014年からの僕のこのドラムのセッティングにしてからはお客様からはビジュアル面で大好評
左右に突き出るチャイナシンバルの角のパイプがステージ上では見事にシンボルマークとなったセッティングになりました
それ以外は一見オーソドックといえばそうなのですが、実はステージの表からは中々わかりにくい、変則的な部分のフットペダル部分に焦点を当ててご紹介&こだわりの解説をしたいと思います
ますは、昨年紹介した機材紹介↓
こちらにも書かせていただきましたが、僕がフルでセットしているフットペダルは、
・ハイハットペダル
・左側 左用ツインペダル
・右側 シングルペダル
の合計4個となります。
(今後5個目の"足クラーベ"検討中・・・)
こんな馬鹿デカイこのフルキットを毎回必ず組ませていただけるのは、今では東京キネマ倶楽部とけやきウォーク前橋店くらいでしょうか。ホントに有り難い限りです・・・
王道のレジェンドツーバスドラマーである、コージー・パウエルのようなシングル&シングルのペダルで最初は組んでい
ました。
とある地方のライブハウスで「ツーバス(BDマイク2本)はできません」と会場側から言われたことが一度ありました。
広いステージでも回線の関係でマイクが立てられなかったり、単純にBD用のマイクが一本しかなかったりするようです。
そういう時は、ダミーツーバス。
片方ツインペダル、片方は置いとくだけの飾り、という最近の現場ではよくある手法を取ります。(いや、足法?)
そんな経験も踏まえて、ツーバスドラマーの先輩方のお話を聞いた中で、僕なりに合理的で無駄のないハイブリッドなセッティングはできないかと思い、このような左ツインペダル&右シングルのセッティングを2017年から実現しました
大きく分けて3つの理由で、左ツインペダル&右シングルのセッティングにしています↓
【1.外(PA)側の音作り】
最近ではドラムトリガーで、より生音に迫力を足すことは可能ですが全て音が一色になりすぎてしまう難点がどうしてもありました。
僕のこの左ツインペダル&右シングルのセッティングは元々は淳士さんのセットからヒントを得て勝手に引用したのが始まりです(笑)。
僕のセットとは違い、淳士さんの場合はバスドラ自体の口径に思いっきり差をつけてより音の個体差をつけることができます。
左側のツインペダルで使用する時は、高速連打でアタック強め、レスポンスの早めなメタリックな音作り。これはほぼ今のメタルドラムのサウンドのほとんどがこの音に近いです。
一方右側は、伸びやかなナチュラルな音、バラードの時に豊かなサスティーンを出したい時に使用します。
最近はライブハウスのPAさんもメタル系のドラムの音作りを心得ている方が、多く僕のセッティングの意図を汲み取ってしっかり音作りをしていただいてます。
aspr(アサプラ)さんのヘッドのエンドースによって、コーテッドとクリアのヘッドの質感の違いをより出せる形になりました。
何よりも生音の質感をそのまま生かした音作りこそが、求められている事であり、僕の追い求める理想形です。
(2016年12月よりasprエンドーサーに↓)
https://ameblo.jp/yosukeyamada/entry-12228558358.html
【2. 左右のローテーション】
先ほどもお話したように、僕の現場によっては片方のバスドラを持って行き、ワンバス使用にしてツインペダルで使うこともしばしば…。となるとツーバスのもう片っぽの相方はお留守番…。
みたいな事になると、どうしても左右のバスドラを同じようにコンディションを維持が難しくチューニングも時間がかかって大変。バスドラのローテーション(メンテナンス)のためにいちいちヘッドを張り替えるのもちょっと面倒…。
そこでこのこの左ツインペダル&右シングルのセッティングは、それぞれのバスドラムのコンディションは別々の役割なので、そこを考えなくて良いというメリットがあります。
(ワンバス時のセッティング↓)
【3. チューニングについて】
長年思ってきたことで、ギターやベースはチューニングごとに楽器をチェンジするのにドラムはなぜしないのかという疑問。言うまでもなくキーボードも。
ドラムはメロディ楽器ではないし、チューニング自体も基準がなく、長年の勘とセンスです。
ポップス系でドラマーの沼澤尚さんに至っては、昔にライブの曲ごとでスネアや、シンバルを一つ一つ変えたりするという逸話も聞きました。
メタル・ハードロック系では、そういうことはできないのかなと、ふと思いましたが、現状、ドラムセットすら持ち込むことすら中々大掛かりで難しい楽器なのでそれは現実厳しい。
ですが、スローバラードと、スピード感のある曲では音価はどの楽器もパッセージが違うので、リヴァーブ感たっぷりのベースの音が長い曲には長〜い音価のバスドラを!スピード感溢れる曲にはアタックのある素早いレスポンスのkickを!といった使い分けを可能にしたかったのです。
特にKellySIMONZさんのライブの現場ではこの様に必ず、スローチューンとハイスピードチューンがライブのセトリに緩急として組まれるので、曲ごとに素早く対応することは必須だし、対バン形式ならば確実に他のバンドと違いが出るのではないかと思いました。
ということで、これからも僕はこの様にしてバスドラを踏み続けていくのでしょう
これからも地味ながら自分の音に対して追求していきたいと思います
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m