本当に体験したロシアサッカーの闇。 | 斎藤陽介オフィシャルブログ「よーすけダイアリー」by Ameba

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こんにちは!



前回のブログはこちら→「身体が動かない。まさかの緊急入院。」



チームの強制で付けらされているGPSのせいで病院行き

へとなりましたが、その後監督が変わったときよりもチーム

との関係は悪くなっていきます。

新しい監督が来る前まで開幕から3試合で2ゴールを決め調子

がよかったのですが、監督が変わった瞬間にポジションを変更され、

ピッチ内外ではたくさんの規則を設定してきました。




これは罰金に関する契約書です。



まあー練習に遅刻したり、一発レッドとかになったら、

罰金とかはどこのクラブでもありますが、、、

ここでは監督に対する態度が悪かったら給与の10%の罰金、

試合前に向うバスで携帯を使ったら50ユーロの罰金(音楽も

ダメ)、コカコーラ・ファンタ等の炭酸飲料、ファーストフードを

食べたものは給与の10%の罰金が科されるなどなどそんなことまで

罰金の対象にするのかとバカバカしい内容が記載されていました。


この契約書にサインするのに色々質問しまくって躊躇していましたが、

最終的にこの契約書にサインをしなければ今月の給与は支払わないと言わ

れしぶしぶサインをしました。



今はラトビアでプレーをしていますが、オーナー・役員、スタッフはロシ

ア人で固められ、もちろん新しくなった監督はロシア人でこれが彼らの

やり方です。








自分は以前ロシアでプレーをしていたことがありますが、そこでは

今までの常識では考えられないことが起きていました。




開幕から右サイドバックのある選手はコンスタントに試合に出場

していました。 特に突出したものを持っている選手ではありませんし、

彼よりいい選手はいました。 しかし、彼は半年間ほとんどの試合に出場

し、そして違うクラブへと移籍していきました。


・・・彼の裏の契約は試合に勝ったときの勝利給を全て監督に支払うという

ものでした。 これを知ったとき俺は「おそロシア」と思ったとか思わなか

ったとか。





自分は一切八百長には関わったことはありませんが、、、

当時のチームのエースストライカーが

「降格しそうな相手チームから金渡すから点を取らないで

と言われたんだけど、この金額ならお前ならやる?」

とか質問をされました。

ロシアではたまに聞きますが、東欧のクラブなどで降格、昇格

がかかった時期、チャンピオンズリーグ・ヨーロッパリーグの

出場権がかかった試合ではよく聞く話しです。

ヨーロッパ経済の悪化により、財政難で給与を支払えないクラブが

数多く存在します。   

給与をもらえず、生活に困っている選手が相手チームからの八百長に

乗っかるのは言い方悪いですけど仕方のないことなのかもしれません。




ロシア人のある選手は1ヶ月の休暇明けに明らかに筋肉が増量して現れ

ました。 まあーステロイドを打ったと本人は普通に話していましたが、

ロシアの陸上界でドーピングが蔓延している通り、彼らにはドーピングに

対する罪の意識というか悪気は一切ないと思います。

あまりの勝利への執着心からどんな手段を取っても勝とうと思っているし、

ドーピングをしてもドーピングを隠蔽することを考えています。

懸命にトレーニングをしているにも関わらず、それだけが彼らにとっては

試合への準備ではないようです。



テニスのマリアシャラポワ選手がドーピングの使用により2年間の資格停止

処分を受けましたが、彼女が使用していたのは「メルドニウム」という

血流を促す抗虚血薬で今年の1月から「S4. ホルモン調節薬および代謝調

節薬」として、禁止薬物に指定されたものでした。


この薬が今年から禁止薬物に指定されたのはこのニュースを見てから知りま

したが、ベラルーシのクラブに在籍時には試合前に必ず渡され飲んでいるもの

でした。   心臓の働きを助け、90分間フルで走ることが出来ました。

もう今後摂ることはないと思いますが、実際に効果があるので好んで摂ってい

ました。









このように、日本にいたらニュースなど噂話しで他人事のようにしか

聞いていなかったドーピング薬物、八百長、裏金でしたが実際に海外に

住んでプレーしていると本当に存在することですし、見つかっているのは

氷山の一角にすぎません。

元日本代表監督のアギーレ氏が八百長疑惑で日本代表監督を解任されましたが、

こっちの人からすれば見つかったのはただただ不運だったとしか思われて

いません。




ドーピング問題に揺れ、現在行われているユーロではフーリガンが問題となり、

様々な闇、疑惑に溢れるロシアで2018年、ワールドカップを開催するのは大丈夫

なのでしょうか。












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