この日も、うれし恥ずかし孤独のランチ。
今風もいいけど、やっぱり昔ながらの味を求めて
地下鉄東豊線「環状通東駅」から、徒歩10分ほど。
苗穂丘珠通から少し入っただけの閑静な住宅街…
普通の住宅っぽく、入りにくい佇まい
看板はないし、暖簾は風除室の中。
「営業中」の札を信じて、ドアを開けると…
店内は、カウンター5席と小上がりに2卓。
まるで、お母さんちのキッチンのような雰囲気
先客の男性3人は、全員カウンター。
手前の2人組は定食、奥のお父さんはコップ酒かな
誰もいない小上がりには、何となく行きづらそうだし…
そんなボクの気の迷いを察してか、
お父さんが席を1つずれて、真ん中を空けてくれました
メニューは、ラーメンをはじめとして、定食、丼物、
オムライス、チャーハン、カレーと、まさに食堂のラインナップ
メガネのお母さんが台所で調理してれた料理は
「塩ラーメン」 600円。
ぞんざいな盛り付けも、どこか家庭的
具材は、ネギ、モヤシ、メンマ、ホウレン草、チャーシュー。
シンプルだけど、やさしそうな表情が何とも
きれいに澄んだスープは、あっさりすっきり
心なしか塩分高めで、昔懐かしい感じの味わい。
緩めに茹でられた麺が、スープにやさしく
チャーシューは小ぶりながら、ムチッと
「お母さん、美味しかったわ」
「鶏ガラでとってるから、若い人にはあっさりしてるでしょう」
「こういうあっさりなのが好きなんですよ」
「初めて来たんですが、新しいですよね」
「建て替えたばかりだから。結構前からやっているんですよ」
「そちらの小上がりも、あるんですねぇ」
「夕方になると、囲碁をする人が集まったりするんですよ」
席をずれてくれたお父さんは、帰る気配ゼロ。
帰り際、あらためて席を譲ってくれたお礼を言うと…
「な~んも、狭い店が悪いんだよ」 と笑いながら常連らしいひと言
1973年(昭和48年)のオープン。
お母さんが1人で営む昭和のほっこり食堂。
3年前に建て替えたからには、まだまだ頑張っていただかないと
札幌市東区北10東17
きたみ食堂
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