「発掘!日本プロレス60年史 凄技編」雑誌作りって難しいんだろうなあ…と思った | プロレスバカなオレの母が認知症になったからってキミには知ったこっちゃないかな?

プロレスバカなオレの母が認知症になったからってキミには知ったこっちゃないかな?

リングパレス育ち、北海道に住む50歳、ファン歴35年のプロレスバカです。
プロレスについてのアレコレやテレビネタ、日常の想いを綴ってます。
そして2016年からは母の認知症についても書き残すことにしました。


先週末、週プロを買いに行きましたらこんなムック本もあったので衝動買いしてきました。

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「発掘!日本プロレス60年史 凄技編」

(ベースボール・マガジン社)


タイトルに偽りなしというかそのまんまの内容で、時代ごとに繰り出されたスーパースターたちの必殺技を迫力ある写真とともに解説しているものです。

ただこれ、一冊のムック本として出す内容なのかな?って思っちゃいました。


たしかに若い人や新しいファンにしてみれば力道山の空手チョップのページはプロレスにおける歴史の教科書と言っても過言ではないだろうし、たとえば馬場さんの16文キックが左足をこんなにも大きく振り上げて放たれたものだったというのは驚きすら伴う発見かもしれないし、藤波辰爾のインタビューも面白く読ませてもらった。「時代の目撃者」と題された5人の書き手によるコラムはそれなりに興味深いエピソードが綴られてもいる(ただし、週刊プロレス佐藤編集長のそれを読むと週プロ本誌1578号の巻頭記事は、このコラムを引きずってるのでは?と感じてしまう…)。


だが、どうも中途半端な印象が残ってしまう。

見開きやページ1面の大きな写真で目にするビジュアルは紙媒体ならではの特長を活かした構成だ。けれども一つひとつの技の紹介、解説があっさりしすぎて物足りなさを感じる。

これならば週刊プロレス本誌の中カラー企画で月イチぐらいで定期的に掲載したほうがベターだったのではないだろうか?

もちろんそう思う理由はある。この本で紹介された技の半分は現在のファンにとって、知識として知ってはいてもリアルタイムでは目撃していない技だろう。週プロという幅広いファンが目を通す専門誌上で歴史ある技の数々を紹介したうえで、この手のムック本でさらに突っ込んだ解説(たとえば「タイガーマスクのローリング・ソバット」とその時代のプロレス界、当時のタイガーマスクのライバルたちの必殺技との比較など)を展開させた方が誌面の連動、ファンの啓蒙や掘り起しといった部分で効果が大きかったのではないかと思うのだ。


もしくは今の時代、より効果的と思われるのはDVDやブルーレイといった動画ソフトによる展開が考えられる。もちろんそれには権利関係のクリアやどれだけの売り上げが見込めるのかといった課題はある。出版業界の不況が叫ばれて久しい厳しい環境で極力リスクは避けたいのもわかる。

(何も動画ソフトにこだわるとかでなく、そういうやり方もあるだろうとのたとえです)


しかし「無難な雑誌」よりも「買って良かった」と満足のいく商品を提供するのが売り手側の使命ではないだろうか?

図々しいかもしれないけど、いち消費者としての率直な意見です。




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