円安になると | アジアの季節風

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アジアの片隅から垣間見える日本や中国、あるいはタイを気負うことなく淡々と語る

 最近の円安について思う事があるので、今回はそれについてちょっと述べてみたい。

 

 今から16年ほど前の2008年頃、私は中国の珠海という街で仕事をしていた。その街の直ぐ近くにあるマカオに出来るカジノホテルの設計をしていたのだ。

 

 私を雇ってくれたのは香港人の友人で、彼はその珠海市で設計会社を作り、カジノホテルの設計を請け負っていた。彼と私は元同じ会社の同僚だった。

 

 なので私のギャラは香港ドルで契約していて、その香港ドルの内から私が珠海での生活分を引いた残りを円に換えて日本の家に送金していた。

 

 その香港ドルは米ドルと連動していたので、円とドルのレートが変わるとそれに合わせて即影響されることになる。

 

 その頃の1米ドルは120円くらいで、私のギャラもそれくらいのレートで契約していた。

 

 しかしその後円がドンドン高くなり110円とか105円とかになってくると、香港ドルで貰っているギャラは同じでも、円に両替して日本に送金する額が段々減ってくる。

 

 例えば100ドルで契約していて最初は12、000円だったものが11、000円になり、10、500円になってしまう訳だから目減りしてしまう訳だ。

 

 これは辛い。しかし逆に今のように1ドルが110円の時に契約していて、150円とかになると物凄く得をするし有難いことになる。

 

 まあ私の様に外国でギャラを貰い、日本に送金するような立場の人は少なくて、大抵は家族一緒にその国で生活しているので、その場合は為替レートは殆ど関係ないだろうが・・・。