大相撲夏場所 大の里が初優勝 初土俵から7場所目で
2024年5月26日 18時36分
大相撲夏場所は千秋楽の26日、23歳の新小結・大の里が12勝3敗の成績で初優勝を果たしました。
初土俵から7場所目での初優勝は幕下付け出しの力士としては最も早い記録となります。
夏場所は14日目を終え、3敗で大の里がトップに立ち、星の差1つの4敗で琴櫻、豊昇龍の大関2人と、関脇・阿炎、前頭筆頭の大栄翔の4人が追っていました。
千秋楽の26日、大の里は関脇・阿炎と対戦し、相手の得意な突き押しにもひるまず前に出て「押し出し」で勝ち、12勝3敗として初優勝を果たしました。
大の里は今場所からちょんまげを結ったばかりで、先場所、新入幕優勝を果たした尊富士に続いて大いちょうを結えない力士の優勝となり、日本相撲協会では初めてのことだとしています。
・・・後略・・・(NHKニュース)
先場所優勝した尊富士に続いて、2場所連続で大銀杏が結えていない力士が優勝した。
という事はベテランと新人、プロとアマチュアとの差がなくなってきたという事であり、大相撲は確実に戦国時代に入っている事のひとつの証明でもある。
それでなくても横綱や大関だから強いと言う今迄のイメージはなくなっていて、例え前頭でも普通に大関を倒す場面をしょっちゅう観るようになった。
また大関になっても、大関から陥落する力士が近年増えている。現役では高安、御嶽海、正代等がそうで、霧島も来場所は関脇に堕ちる予定だ。
だからもう番付等は仮の姿にしか見えないほど、番付と実力とは関係が薄くなってきている感じがしているのは私だけではないだろう。
さてそんな状況の中で今場所も混戦状況が続いていた。昨日の千秋楽が始まる時点で3敗は大の里ただ一人で、4敗には4人が並んで続いていた。
だから大の里が勝てば優勝はすんなり決まるが、もし負ければ最大4人の優勝決定戦になる予定だったが、あっさりと勝ったのですんなりと優勝が決まった。
私は特に大の里のファンという訳でもなかったが、大の里が勝った時は思わず手を叩いてしまった。心の何処かでそれを期待していたのかも知れない。
私は14時から始まったプロ野球阪神ー巨人戦を観ながら、16時からは大相撲中継も始まったので、チャンネルを切り替えながら両方を観ていた(笑)。
野球の方は、阪神が8回まで1-0でリードしていたが、9回表に岡本選手に同点のソロホームランを打たれ、延長戦に入り逆転されてしまった。
しかし大の里が優勝したことにより、その負けの悔しさが少し薄められた感じになった。
そして大の里の故郷の石川県の人達が喜んでいる姿をテレビで観て、改めて大の里が優勝したことをより一層喜びたい気持ちになった。
大の里は私から見てもまだまだ粗削りの感じはするが、それだけに余計将来の期待も大きい。
大相撲界にも久しぶりに、今回の大の里を始め大関琴桜や先場所優勝した尊富士等、日本人の横綱候補と呼べる若い力士が何人も出てきたような気がする。
来場所以降が楽しみである。