大相撲春場所が面白い | アジアの季節風

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 大相撲春場所が始まって序盤戦が終わった。荒れる春場所と言われる通り、中々面白い展開になってきた。

 

 横綱、大関陣が次々と破れていて、益々戦国時代的状況が進んでいる感じだ。

 

 今場所に新大関になって注目されていた琴の若も、それなりに落ち着いて相撲を取っている感じだったが、昨日は宇良に破れて2敗目を喫した

 

 照ノ富士は早くも3敗し、大関霧島にいたっては初日から4連敗して、昨日やっと初日が出たような塩梅だ。

 

 序盤戦が終わった時点で、小結の阿炎以外の役力士で全勝はいなくなった。

 

 確かに飛び抜けて強い力士がいなくなり、皆の実力が伯仲してきたのはヒシヒシと感じる。誰が優勝してもおかしくないような状況と言えるだろう。

 

 という事で今の時点で全勝は前述の阿炎と、平幕の大の里と新入幕の尊富士(たけるふじ)の3人だけだ。

 

 大の里に至ってはまだマゲも結えないほど出世が早い。北陸地方の出身だけに、彼の活躍は震災被害者にとっても大きな励ましになるだろう。

 

 兎に角今の平幕には大関経験者が4人(朝乃山、高安、正代、御嶽海)もいて、まだまだ力もある力士ばかりだから、横綱、大関と言えども決して安心できない。

 

 今日からは中盤戦に入り、益々混沌として行くだろうと予想できる。楽しみである。