子供に先立たれた母の気持ち | アジアの季節風

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安倍洋子さん死去 晋三氏の母、岸元首相長女
2024/2/4 23:33

 


安倍晋三元首相の母で、岸信介元首相の長女の安倍洋子(あべ・ようこ)さんが4日、死去した。95歳。東京都出身。

昭和3年、岸元首相の長女として東京都で生まれた。

 

26年に毎日新聞政治記者だった故安倍晋太郎元外相と結婚。晋太郎氏が衆院議員に初当選して以来、選挙に積極的に関わった。

平成3年に晋太郎氏が死去。後を継いだ次男の晋三氏の政治活動を支え続けた。(産経ニュース)

 

 このニュースを読んだ時、息子に先立たれた私の母の事を想い出した。

 

 私の母も自分より先に長男(私の兄)を亡くした。兄は肝臓がんの手術の失敗(医者はそうは言わなかったが、私はそう思っている)で57歳で亡くなった。

 

 母は長男の死後も約6年生き87歳で亡くなったのだが、最愛の息子に先立たれ、それ以後どんな気持ちで生きていたのだろう、と時々想像する。

 

 私は母とは同居していなかったし、その頃は仕事でタイやら中国等に長期滞在していた為、日本にもいずに稀にしか実家には帰っていなかった。

 

 だから兄の死後母に会ったのも数えるほどしかなく、母の気持ちを確かめたことはなかったが、さぞかし辛かったのではないだろうか。

 

 子供に先立たれた親ほど辛いものはない、という話をよく耳にするからである。私にはまだ良くわからないが、特に女親はそうだろう。

 

 それと同じで安倍元首相のお母さんも、息子をあんな理不尽な形で亡くされ、どんなに辛かっただろうと想像すると、胸が締め付けられる思いがする。

 

 今回初めてお母さんの写真を見たが、やはり岸元首相の娘さんだけあって似ている処もあるが(当たり前だが)、安倍元首相とも似ていて、上品な顔だ。

 

 95歳というご高齢だったようだが、いくら歳を取っていても、自分の子供を先に亡くすと言うのは辛くない筈がないだろう。

 

 安倍元首相を亡くされた後、2年も経たない内にご自身も亡くなられたと言うのは、勿論年齢もあるだろうがやはり心労も大きかったのではないだろうか。

 

 あなたは歴史に残る偉大なお子様を生み育て上げられました。ご冥福をお祈りいたします。