静かな時の流れの中で | 鬼妻ファイト日記

鬼妻ファイト日記

毎日の姑とのバトル日記を、完全卒業しました。
10年の在宅介護を終えてからの姑は、施設に2年、療養型病院に
2年入院しましたが、令和4年11月3日(文化の日)に、97歳にて他界しました。
これからは、自分の老後の日記を書いていこうと思っています。

昨日飲み会だった夫を迎えに行った時、車の中で夫がボソリと、

「藤井くん、負けちゃったね」

と呟いた。

「まだ負ける日が来るとは思わなかったね」

とも。

 

同い年の伊藤くん、小学時代の対戦で勝ったことがあるとはいえ、プロになってからは一度も勝てない日が続いていました。

羽生さんと対戦した藤井くんの傍らで記録係をしていたのが伊藤くんだったそうです。

そんな屈辱の日々を過ごしていたこともあったそうな。

伊藤くんは、記者の質問にこう答えています。

 

「藤井さんにここまで引き上げて頂いた」

 

この子も謙虚な子です。

小さい時とおんなじ顔をした、よく見ると童顔の彼です。

これからは、この若い二人が将棋界を牽引していくのだろうか。

いやいやまだまだ渡辺さんもいれば、豊島くんもいる。

よく考えてみると、こんなすごい人ばかりの中で天下とっていた藤井くんは、本当に偉大だったんだなってしみじみ思いました。

 

いつもなら酔いつぶれる夫が、美味しいクッキーを頂いて来たと言って、先日頂いたTWGの紅茶を淹れてくれたのです。

そして、頂いて来たクッキーも、なんとTWG!

 

 
 

この紅茶に合うんだって言った通り、美味しかった。

クッキーが苦手な私でも、つい2個も食べちゃいました。

 

藤井くんが1冠を失った日の夜、私たち夫婦は、なんとも贅沢な静かな時を過ごし、慰め合ったのでした。