若い人たちから見たら、高齢者はなんとなく苦手(嫌いと言う意味ではありません)と言う人も多いでしょう。
「だって、いつも苦虫潰したような顔をしているんだもん」
「なんか言うとすぐに怒り出すんだもん」
そう高齢者、特に男性は、「頑固親父」「雷親父」と称されてきただけあって、近寄りがたいところがありますよね。
私もね、最近夫を見ていて、イレギュラーなことを言うと、すごく怒りっぽい口調で反論して来るのに少し辟易しています。
「なんでそんな怒りっぽい口調で言うの?」
なんて言おうものなら、
「そういう言い方が、俺を怒らせるんだ」
ですって。
(勝手に怒っとれ!このクソジジイが!)
と、心の中で叫んで、もう引き下がることにします。
高齢者が怒りっぽくなるのは、こんな原因もありそうです。
人によっては身体が固くなるのと同様に、心や感情、考え、情緒も硬くなってしまうこと もあり、これらが顕著に現れる人がいる。
高齢になると、脳の前頭葉が収縮するんだそうです。
それが、判断力や感情の抑制力を低下させていくようです。
男性なら、テストステロンという男性ホルモンが、女性なら卵巣機能が弱まるためにエストロゲンという女性ホルモンの分泌が低下していくので、ホルモンバランスが崩れ心身に不調が訪れるのだそうです。
脳卒中や脳梗塞などで脳の神経細胞が破壊され、高機能障害になってしまい、感情失禁が起こることで、怒りっぽくなることもあるようです。
そして、一番怖いのは、認知症の兆しです。
不安や猜疑心が強くなり、人を疑ったり人を信頼できないという症状が出、それが相手に対して怒りっぽくなるってこともあるのです。
怒りのスイッチが入るようになったら、黄信号だと思わないといけないですね。
いろいろ疑われることも多いですが、一番は加齢。
体が固くなると同時に心も固くなるってことです。
人と人とのコミュニケーションが上手にとれなくなったら、赤信号。
相手の思惑が考えられなくなったら、それはもう喧嘩しかありませんからね。
向かいのお宅が「売り物件」になりました。
出て行く直前まで、奥さんの怒鳴り声が絶えなかったとのこと。
高齢の皆さん、お互い気をつけましょう。