君たちを 忘れない 2 | 犬猫(その他生き物)迷子・里親捜し&園芸

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(続き)


その3
何としても 情報が知りたかった。生きているのか 死んでしまったのかも分からない状況でいることは とても 耐え難く また マイナス思考になり どんどんと 頭の中に 不幸な映像しか思い浮かばない生活が 決して良い訳がなく・・・。心の中で 生きていてくれっ!! 保護されていてくれっ!! と祈りながら 通る人に 聞きました。そして・・・・やっと 見つけました!! 時間にして 6:00頃だったと思います。
1時間半 立っていたのですね(笑) 年配の女性ですが 元気の無かった ちびたを 私達が探した木曜の朝 すでに 保護してくださり 入院させたと教えてくださいました。


あまりの 嬉しさに涙が出そうになりましたが 次に彼女の口から出た言葉に・・喜びが吹き飛びました。


「 あの子ね・・白血病だったのよ。入院して 今日で3日目になるけど 医者がこれ以上いても・・って言うから 今日退院させるから。 でね・・ わたしたちの家にも(やはり グループが有って) 猫たちがいっぱい居て みんな 健康な子だから 可哀想だけど あの子を引き取れないの。 だから 退院させたら ここに戻すしかないの。」


気持ちも 理屈も 状況も 理解できます。でも・・・私の心の中で ちょっと待って・・それは ないだろ・・・。


白血病って分かって のらちゃんに 戻す?? 他にも 猫ちゃんたちいるのに・・・。と 一瞬 ムッと 来ました。保護してくれて 病院にまで連れて行ってくれたのは 感謝です。でも そのあとが・・。
そして わたしは彼女に ちびたが ここで 2度も川に投げ捨てられた事実を 伝えました。
驚いて 言葉を失っていました。そして 或る日 抱っこしたら 体が濡れていたことがある・・と語ってくれました。
誰かに 水でも引っ掛けられたと想っていたら・・・そうぢゃなかったんだ・・・。って。
でも 結局 引き取りはどうしても無理という事なので 取り合えず 私がそのあと保護しますので ここには 戻さずに病院で私に渡してください・・とお願いし一旦 帰宅しました。
それから・・早朝にも関わらず 地域のネットワークのメンバーに片っ端から 電話し ちびたの引き取り先を 探しました。我が家は発症していませんが キャリアの子がいます。
ちびたが キャリアでなければ ワクチンで防げますが すでに感染していれば 同居は危険です。
保護できたら 我が家でちびたを引き取ると 母と決め 探していましたが その望みも もろくも崩れ去り ただ ひたすら 絶対 のらに戻してはいけない・・との 想いだけで 探しまくっていました。


ちびたの 今回の元気の無さが 白血病の発症から来ているのかどうかは わからないとの事。
すべてをひっくるめ 受け入れてくれる 猫好きで 先住猫のいないお宅を第一に探しました。
たくさんの辛い目に遭った ちびたの 残りの猫生・・。もし 短いものなら せめて ちびただけを可愛がり 自由に家の中で飼って頂けるお宅を 見つけてあげたかったのです。


でも 9:00の 開院と同時に ちびたを引き取りに行くには あまりに時間がなく 結局 多頭飼いをされているお宅に引き取られる事になりました。


その4
ちびた。


生きていてくれてありがとう。。 病院の前で保護してくださったグループの方たちからキャリーケースごと引き渡された ちびたを 見た時 さすがの私も グッと来た。
愛くるしい瞳のまんまの ちびたが 確かに今 わたしの前に居た。たったの3日間の捜索だったけど気が狂った様に 探し続けたんだ。その ちびたが いま 目の前に居る事が夢のようだった。


でも 夢の余韻に浸っているわけにはいかず 新しい家族になってくれるお宅へと連れて行かなければならなかった・・。心の中は 決して晴れ晴れとはしていない。
希望であった 先住猫の居ない ちびただけを自由にさせて可愛がっていただけるお宅・・とは だいぶ かけ離れた環境のお宅なのだ。
想像を絶する数の 猫が保護されているお宅で・・。おそらく ちびたは ゲージ暮らしが 殆どになるのだろう・・と思うと 自転車を漕ぎながら 後ろのカゴに乗っている ちびたが あわれになり涙がとめどもなく流れた。


生きていてくれさえすれば・・と思っていたのに・・。
どんなお家でも 引き取ってくれさえすれば・・と思っていたのに・・。
私は 愚かだから いざ ちびたを見れば もっと しあわせにしてあげたかった・・と欲が出て・・。
ごめんね。ごめんね。無力で・・・と ちびたに詫びた。


そして 新しいお宅に着いてちびたを無事引渡し 別れがたくなるので顔もまともに見ないで 走って帰った。もう 2度とちびたに会う事はない。もう2度と私の足に絡みつく事はない。それでいい。
それがいいんだ。2度と外での恐ろしい生活に戻ってはいけない。たとえ ちびただけを可愛がってもらえなくても 雨風がしのげて 暑さ寒さに悩まなくて ご飯も食べれて・・。それでいいぢゃないか・・。
ねっ・・ちびた。いつか この想い 判って貰える日が来るよね。そう 自分に言い聞かせ 自分を 納得させた。


今でも 毎日 ちびたが生息していた場所を ・・ ちびたが放り込まれた川を・・毎日通過します。
今 考えると 親猫もいないちびたが ひとり 遠くから来れる場所ではなく・・。
あの人懐っこさから考えると 飼い猫だったちびたは 病気とわかり あの場所に捨てられたのだと思います。


病気だからと飼い主に捨てられ 川に2度も投げ込まれ それでも・・ それでも 人間を信頼し 頼りにし必死に過酷な状況の中 外で 一人ぼっちで生きてきた子猫の ちびた。


吹き矢を刺されながらも 今も尚 この町を離れずひっそりと生きていたねこさんたち・・。


仇をとってあげるから。君たちに痛い思いをさせ 辛い思いをさせた奴を必ず天罰食らわすから。
どうぶつへの 遺棄・虐待は 犯罪です。警察も動いています。
友人が 警視庁へも通報してくれました。どうぶつたちが 人間の言葉を話さないから わからないだろうと思ったら 大間違いです。必ず 見ている人居ますよ。
執念で 探せば たくさんの情報や 現状が伝わってきます。わたしたちが 猫になればいいのです。
犬になれば いいのです。見えないことも 見えます。知らなかったことも 知れます。


どうぶつを好きな人もいれば 嫌いな人もいるでしょう。それは それで 当然で有って然るべき。
ただ お願いがある。好きな人・・ 好きだから・・ 可哀想だから・・だけの軽い気持ちで 外の猫に
関わらないで欲しい。嫌いな人たちに 更に嫌われるような要因を作らないで欲しい。
嫌いな人達をも 味方に出来るように物心共に気配りをして欲しい。人間の非常識・不道徳でいつも 犠牲になるのは どうぶつたちなんだ。


嫌いな人・・ 嫌いでいいので・・好きになれとは絶対強要しないので・・何もしないで下さい。
わたしたちも 何も望んでいません。何かをして欲しいなどと微塵も思っていません。だから 何も 関わらないでください。 もし 不満があるなら どうぶつにではなく 関わっている人間に直接 要望してください。どうぶつには なんの罪もありません。それだけは 理解してください。


過去の重大な犯罪の多くは 小動物への虐待から始まっています。どんな些細な虐待も見逃さない アンテナを高くし司法へ 行政へ 何度でも訴えていく事が大事と 今回学びました。


君たちを 忘れない。悲しいタイトルにしてしまいましたが 私のこれからの愛護生活に 何らかの 灯火を・・ シグナルを 与えてくれた子達です。感謝の意を込めて付けさせたいただきました。
長い シリーズに お付き合いいただき 本当にありがとうございました。


(略)
(以上転載)