さざれ石-12,13
御伽草子 さゝれいし-12,13
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/09/yoshy1220526/da/76/j/o1472054914526844634.jpg?caw=800)
(・・・こがねのとびらを)ならべ。たまのすだれをかけ。床には にしきのしとねをしき。れうらしやうごんを もつて 身をかざりたる。数千人の女くわん 時々剋々(刻々?)に しゆごをくはへ。百みのをんじきを さゝぐる事 ひまもなしこのせかいにて ちぎりふかき人はめの前になみゐつゝ。何事も心のまゝの極楽なれば。さのみは いかで 八くのせかいにあらんとて。岩ほのみやを とうはうしやうるりせかいに。みちびき給ふ
にしきのしとね=錦の褥、種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の敷物
れうら=綾羅、あやぎぬとうすぎぬ。また、美しい衣服
しやうごん=荘厳、美しく飾ること
百みのをんじき=百味の飲食、数々の珍味・美味の食べ物
八く=八苦、間の八つの苦しみ。生・老・病・死の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとくく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)を加えたもの。四苦八苦。
とうはうしやうるりせかい=東方浄瑠璃世界、薬師如来のいる、瑠璃のように清浄な世界。
とうとうお迎えが来たみたいです。
「八百比丘尼」に、似ていますね。
次回、最終回です。
コロリン師匠