さざれ石-12,13 | コロリンの御伽草子-2

コロリンの御伽草子-2

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さざれ石-12,13
御伽草子 さゝれいし-12,13

イメージ 1

(・・・こがねのとびらを)
ならべ。たまのすだれをかけ。床
には にしきのしとねをしき。れ
うらしやうごんを もつて 身を
かざりたる。数千人の女くわん 時々
剋々(刻々?)に しゆごをくはへ。百みのをん
じきを さゝぐる事 ひまもなし
このせかいにて ちぎりふかき人は
めの前になみゐつゝ。何事も心
のまゝの極楽なれば。さのみは いか
で 八くのせかいにあらんとて。岩
ほのみやを とうはうしやうる
りせかいに。みちびき給ふ


にしきのしとね=錦の褥、種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の敷物
れうら=綾羅、あやぎぬとうすぎぬ。また、美しい衣服
しやうごん=荘厳、美しく飾ること
百みのをんじき=百味の飲食、数々の珍味・美味の食べ物
八く=八苦、間の八つの苦しみ。生・老・病・死の四苦に、愛別離苦・怨憎会苦(おんぞうえく)・求不得苦(ぐふとくく)・五陰盛苦(ごおんじょうく)を加えたもの。四苦八苦。
とうはうしやうるりせかい=東方浄瑠璃世界、薬師如来のいる、瑠璃のように清浄な世界。


とうとうお迎えが来たみたいです。
「八百比丘尼」に、似ていますね。
次回、最終回です。
コロリン師匠