御伽草子 さゝれいし-10,11
(・・・いはほのみやとそ申ける)其後 年月を送り給ふに。聊(いさゝか)ものゝ かなしきこともなく。いつも ときはの御姿にて、栄花にほこり給ふ。御命長く わたらせ給ふことは。すべて八百よさい●(也)せいむ天わう ちうあい天皇しんこう天皇 おうじん天皇にんとく天皇 りちう天わうはんせい天皇 ゆうりやく天皇せいねい天わう 十一代のあひだいつも かはらぬ御すがたにて。さかへさせたまふなり。さゞれいしのみや。あるよもすがらともし火を かゝげ。やくししんごんを ねんじおはしけるに。かたじけなくも やくし如来 いとも たつとき 御すがたにて。いはほのみやに むかひのたまふは なんちはいつまで 此せかいにあらん。にんげんのたのしみは。わづかのこと也。それ しやうるりせかいの地は。すなはち るり也。なんぢを うつさん じやうどは 七ほうのれんげのうへに たまのほうでんを立て。こがねのとびらを
ときはの御姿=常磐の御姿、変わらない御姿
八百よさい=八百余歳、成務天皇から清寧天皇まで355年間
しやうるりせかいの地は。すなはち るり也。=浄瑠璃世界の地は則ち瑠璃なり
七ほうのれんげのうへに たまのほうでん=七宝の蓮華の上に玉の宝殿
今回注目は、「しんこう天皇」。
神功皇后のことです。
歴代天皇の内に入れられています。
何か「走れコータロー」の、
逆バージョンが思い浮かび、
少ししらけています。(笑)
コロリン師匠