さざれ石-14 最終回
御伽草子 さゝれいし-14 最終回
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(・・・せかいに。みちびき給ふ)其身をも かへすして 成仏し給ふこと。きたいふしぎの ためしとかや 上代も末代もかゝるめでたき ためしなし 今はまつせのこと。か程にこそおはせずとも。かみやほとけを 念ずる人は。やはか其しるし なかるべき。なむやくしるりくはうによらい/\
おんころ/\ せんだりまとうきそはか/\
きたい=希代・稀代、世にもまれなこと。 めったに見られないこと。
上代=おおむかし、古代、上古。
末代=死んでからのちの世、後世。
まつせ=末世、仏法が衰え、修行もすたれた末の世。
やはか=(打消を伴い)よもや、まさか。
なむやくしるりくはうによらい=南無薬師瑠璃光如来
おんころ・・=薬師如来の真言
その身を変えず成仏したんだけど、
カトリックのマリア「聖母の被昇天」を、思い出します。
聖母マリアがその人生の終わりに、
肉体と霊魂を伴って天国にあげられたという信仰です。
the Virgin Mary(処女マリア・童女マリア)のママ昇天??
しかし聖書には、イエスには兄妹がいたと書かれてます。
カトリックでは、従兄弟(いとこ)だと言っています。
分からない世界です。
「永遠の退屈」としての不老不死、
か弱い人間の夢ですね。
これにて「さざれ石」終わりです。
読んでくれて、ありがとう。
コロリン師匠