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小 町 草 帋
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(・・・なりひら下のもしをつきたまふ)をのれとはいはじ。すゝきの一むら と ゑいじ給へば。いづくともなく みめかたち。いつくしき 女ばう 出て。いかなる人にてましませば。此くさむたに たちよりて うたの下(しも)を つけたまふらん。これこそいにしへ きこえし。いろこのみの。こまちが。おいおとろへて。はつこつとなりて うせにしあとにて さふらひ。もし みやこひとにてましまさば。かやうなる所ありと なりひらに
かたり給へとなり。それをいかにと申に なりひらは。なさけもふかき。じひの人にてましませば。さて こまちは。このよに はやなきかと きかせ給はゞ とふらひにも ありぬべしと。なりひらとは。がうを たいらむると かきたれば。をのづから このなりひらを。よひたてまつれば。あくごうも みなきえにけり となり。なりひら。これはたしかなる。ゆうれいなるとて。く
小町の幽霊が出ました。
やはり見目形の良い小町です。
業平の「とふらひにも ありぬべしと」、
この言葉に、救われたんですね。