11/18午後8時、NHK総合「歴史秘話ヒストリア」で「戦国一のワル? 山形最上兄姉の素顔」が放送されるという。テレビ番組ではじめて最上義光および義姫がフィーチャーさせることはうれしいことだし、NHK当大阪放送局の方々がこのだれも踏み込んだことのないこの大きなテーマに挑戦的に挑んだことに敬意を表したい。その心意気は大きく賞賛されるべきであろう。
しかし、当初の放送予定よりもだいぶ早まっているようだし「タイトルも?」で大丈夫かな?という不安を感じる。史料や学説の示し方、エンドロール、クレジットとかなり心配。
とりわけ心配なのは、義光・義姫を長く定説化してきた悪人史観の反動で、すべて善として描くことだ。あくまで同時代史料により、良いことも悪いことも描き出せるかがポイントとなろう。そして「家康に天下をとらせたのは義光だ。」といった極端な過大評価をしないことを願っている。
ただただ最新の研究成果を客観的に受け止め、その上で極端な過大評価に陥らないことを祈るのみである。
私の心配がただの取り越し苦労になることを心から祈っている。