学芸員・大沢の研究ノート Second Season

学芸員・大沢の研究ノート Second Season

歴史博物館 青葉城資料展示館の学芸員・大沢慶尋の学芸活動のノート。日ごろの調査研究活動や教育活動、また個人的な日常の関心事や出来事などについて思うままに綴る。

佐藤巧氏による

【定説】仙台城大広間の御成門・車寄は施設があっても現実に用いられることなしに終わった。「御成門」が開き、そこをくぐって車寄、そして大広間へ入った人はいない。

 

が現在もある。

 

それは本当に正しい事実なのか?

『ビスカイノ金銀島探検報告』によると、スペイン国王・メキシコ副王の大使セバスティアン・ビスカイノは、伊達政宗領の三陸沿岸測量のため1611年11月8日(慶長十六年十月四日)仙台に到着。11月10日政宗と会見すべく、仙台城へ登城した。

筆者は、まさに「その時、御成門が開いた!」と結論し、そのことを以下の論述により論証していく。

 

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