オムライスは心の原風景。僕です。
どもども、僕ですよ、「オムライス友の会」、略して「オム友会」、会長です、僕です、僕のオムライスの記憶、それは幼稚園に行くか行かないかの幼い頃に、今は亡きおばあちゃんがつくってくれたオムライスなんですよ、オカンのオムライスじゃないんです、ちゅか、オカンは料理が嫌いなのでオムライスなんてつくってもらった記憶がない、僕のオムライスの原体験はあくまでもオババのオムライスなんですね、今回のお店もオムライスを食べようとなって記憶の片隅から引っ張り出されたお店なんです、オムライスにはそんな、心の原風景を呼び醒ます力があるのかも知れません、嘘です、そんなもんあるわけあらへんがな、そう書いた方がカッコいいかな、と、そう思ったのは僕だ、「オム友会」です、会長です、僕です、どもども！
そんな郷愁を誘う
今回のオム友なお店は……
『銀ツバサ食堂』です。
堺の「宿院」というエリアにあり、
うどんすきで有名な「美々卯 堺店」の
すぐ近くにあります。
一部の温泉マニアの方には
「コパーナ」のすぐ近くだと言った方が
わかりやすいでしょうかね？
銀ツバサ食堂は
いわゆる大衆食堂なんですが、
何ともボロボロな、いや、
ノスタルジックな佇まいでしょう？
こうした個人店の大衆食堂も
チェーン店に押されてしまって、
最近では少なくなっちゃいましたね。
駐車場もないですし。
すぐ近くにコインパーキングがあって、
ここに車で来て食事するのには
200円余計にかかっちゃうんですが、
それはもうプライスレスですから！
ちなみに「銀ツバサ食堂」の名前は
ご主人が飛行機好きなところから
名付けられたそうです。
銀翼への憧憬ですか、
少年っぽいロマンを感じますね。
浪漫飛行へｉｎ ｔｈｅ ｓｋｙ～
とか歌いながらも……
隣はラブホです！（爆）
ロマンを感じますね！（大爆）
「サファリ」というんですが
内装がアフリカっぽいんですよ、
で、料金が高いのよ、ここ（苦笑）。
いやー、昔なつかしい
ザ・大衆食堂の佇まい。
「特価 定食」の看板が
情報量少なすぎて
まるで意味わからん！(爆）
でも、そこがいい！
店内に入ると
食品サンプルがお出迎え。
まったく機能していませんが（笑）。
店内はまさに昭和の雰囲気が
プンプン漂います。
店内のレトロ感に負けないくらい、
レトロなご主人が出現しました（笑）。
壁にはメニューがズラリ。
のれんの下から
半分顔をのぞかせているのが、
奥様、いや、おばあちゃん、
そう呼んでも差し支えないかな、と。
てか、
そこそこご高齢のご夫婦2人で
切り盛りされているようなのに、
これだけ豊富なメニューを
ほんまにつくれるんかいな？？？
テレビは高校野球をやってました、
こういうのもノスタルジックだよねー。
出た！定食！！！
謎過ぎます（笑）。
どうやら日替わり定食のことらしいです、
この日が何なのか聞きませんでしたが。
「オム友会」会長としては
「オムライス」を「大盛」でオーダー。
価格表示は税込でした。
味変要員は醤油とソースのみ。
てか、お客は僕独りなので
つくるところを見ていましたが、
ご主人ではなく、
オババがつくるんかい！
これはちょっと意外でしたが、
かえって期待が高まります。
何たって俺のオムライスのルーツは
オババのオムライスなんだから！
オババが一生懸命
フライパンでジャージャー炒めて
つくってくれて……
さあ、来たぞ！
「オムライス」600円、
「大盛」プラス100円でした。
味噌汁と真っ赤な福神漬けが
付いてきましたよ。
大盛にしましたので、
思ってたのより
ごっついのんが来た！
これは食べ応えがありそう～。
標高もそこそこありますよ。
味噌汁が付いてくるのは、
いかにも食堂っぽいですね。
福神漬けは
真っ赤っ赤なやつに限る！
スプーンの紙ナプキンも
ポイント高し！
ご飯はケチャップライス、
玉子は薄焼き玉子。
そりゃあそうでしょう。
ご飯を玉子で包んであるのですが、
ケチャップライスの下まで360度
くるんとはなっていません。
オババのスキルの限界か？
まあ家庭的だと言えますが。
グリーンピース！！！
鶏肉と玉ねぎに加えてグリーンピース！
いやね、
これでスプーンが紙ナプキンに
くるくると完全に包まれいて、
グリーンピースが
中に入っているんじゃなくて
オムライスの上に乗っていたとしたら、
完璧に俺の理想のオムライス
だったんですよ。
惜しい！！！
いやー、実に惜しい！
グリーンピースは
見えてないとダメなんだよ。
どのタイミングで豆を食うか？
それを考えながら
わくわくしながら食べるのが
楽しいわけです。
グリーンピース、
好きじゃないんだけどもね。
豆ご飯とか大嫌いだし。
あっ、これだ！この味だ！
幼少期に食べた
オババがつくってくれたオムライス、
その味にそっくり……
な気がする。
だって、これ、
銀ツバサ食堂のオババが
つくってたんだもん。
まさにオババのオムライス。
そりゃあね、
うまいか不味いかと聞かれれば
そんなにおいしくないかも知れない。
でもさ。
オムライスなんてものは
そこまでおいしくなくてもいいんだよ。
てか、食べ物なんて
特別おいしい必要はない。
流行もクソもない。
とにかく、だ。
これは俺が大好きなオムライスだし、
俺のオムライスの原点に近い味。
それ以上の何が要る？？？
色を見たらおわかりの通り、
味噌汁はすっかり
煮詰まっちゃってて。
でも、それがいい！
これだけ煮詰まった味噌汁に
生玉子をポンと落として
グラグラ沸騰させて
固めの半熟にして食ったら
さぞうまいだろうなあ。
でね。
この味噌汁、
いりこ（煮干し）の出汁が
エグいくらいに効いてるんです、
こんなの久しぶりに食った。
固めの木綿豆腐、菜っ葉、わかめ、
そして、なめこも入ってる。
こういうのはオカンはつくらん、
これもオババの味噌汁だ。
しみじみとうまい。
胃の腑に、記憶に、しみわたる味。
こりゃあ、
あったかい白飯がほしくなるなあ。
ケチャップが多めにかかったとこも
なつかしいような味でまたよし。
真っ赤な福神漬けが合う、合う。
オム断層。
ごちそうさま。
ありがとう、ありがたい味でした。
銀ツバサ食堂、
オム友会やってなかったら
ここは忘れてたかも知れん。
大事な何かも忘れてた。
また来よう。
オババに会いに。