照湯温泉(別府八湯 明礬温泉)〈殿様気分を楽しむ、別府一歴史の古い湯〉@大分県別府市小倉 | いろいろアウトな日々

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ただ、一さいは過ぎて行きます。

 
はい、またものろのろと
2017年4月5日~6日、
「ヘタレと行く!
大分・別府温泉巡りレポ」を
進めていきます。
 
『鉱泥温泉』を後にして
やって来ましたのは
明礬(みょうばん)エリア。
 
1日目5日の4湯目は
その明礬エリアにあります……
 
 
 

『照湯(てるゆ)温泉』です。
 
地元の方は「てるのゆ」とも
呼んでいるそうです。
 
てか、
壁面に何だか気になるものが
ついていますよね?
 
 
 
「鬼瓦」です。
 
実は『照湯温泉』は
「別府で最も歴史の古い湯」
ともいわれており、
かつて豊後森藩を治めていた
久留嶋家が開いた温泉
だとされています。
 
現在では
四国の今治にお住まいの
久留嶋家の子孫の方が、
今治の名産であるこの鬼瓦を
寄付されたそうです。
 
 
 

歴史があるわりには
施設自体は新しく
2003年にリニューアルされたもの。
 
それ以前はいわゆる
「ジモ専」(地元住民専用)的な
地元住民以外ほとんど知らない
隠し湯のような温泉だったとか。
 
 
 
施設の真ん前に立つ櫓(やぐら)。
 
蒸気が上がっていますね。
 
実は『照湯温泉』はこの櫓で
湧き上がる蒸気に地下水を通し
温泉をつくっているんです。
 
これはいわゆる
「蒸気造成温泉」と呼ばれるもので、
例えば箱根の大涌谷なんかが
この蒸気造成温泉で有名です。
 
 
 
温泉とは関係ないですが、
2017年4月5日の大分・別府は
まだ桜が咲いていました。
 
 
 
入浴時間をご確認ください。
(2017年4月現在)
 
 
 
受付です。
 
ここで入浴料200円を支払います。
(2017年4月現在)
 
入浴料200円というのは
別府の公衆浴場としては
高く感じてしまいますが、
冷静になって考えると
十分安いですよね(笑)。
 
 
 
「ちび椎茸」なるものが
売られていました。
 
そういえば
椎茸も大分の名産です。
 
でね。
 
実はこの『照湯温泉』は……
 
 
 
「別府八湯温泉道」の対象施設であり、
かつ、「九州八十八湯めぐり」の
対象施設でもあるのです。
 
かつての隠し湯的ジモ専が
2004年「温泉道」に参加した際、
地元の方々は
ずいぶん驚いたそうですよ。
 
 
 
早速、
「スパポート」と「御湯印張」に
それぞれスタンプをゲットです!
 
で、ですね。
 
この『照湯温泉』には

かつての森藩のお殿様が

使っていた浴槽をそのまま

現在なお利用している

「殿湯」というのがあるんです!

 

なんですが……

 

 

 

残念ながらこの日、
「殿湯」は女湯でした。
 
 
 
浴槽は1日ごとに
男湯と女湯が交代だそうで
運が悪かったですね(苦笑)。
 
 
 
先客がおられましたので
自由に写メが撮れませんでしたが、
脱衣場は棚があるだけで、
また、別府の公衆浴場によく見られる
「浴室一体型脱衣場」のスタイル。
 
 
 
泉質:単純温泉
泉温:98.1℃
pH値:6.5
 
 
 
源泉温度が98℃もありますので
もちろん加水されています。
 
 
 
加水以外は
加温・循環・消毒なしの
源泉かけ流しです。
 
 
 
 
浴室には
スクエアな浴槽が
ひとつあるだけ。
 
あ、先客の方がいい方で
写メを撮るのに
協力していただきました。
 
写メ右側のお風呂道具は
先客の方の私物です。
 
 
 
あと、この浴室は
天井が高いのも印象的。
 
梁に太い丸太が使われています。
 
 
 
源泉は
あらかじめ加水されて
投入されています。
 
 
 
触ってみるとかなり熱いです。
 
かすかに硫黄臭が漂い、
飲んでみると
薄めのタマゴ味がしました。
 
 
 
お湯はうっすらと
白みがかった感じでしょうか。
 
浴槽の底には
細かな白い湯の花が
沈んでいます。
 
明礬エリアの温泉には
いわゆる「明礬ブルー」と称される
青い色のお湯も多々あるのですが、
ここ『照湯温泉』も日によっては
お湯が青くなることもあるとか。
 
 
 
湯口付近の底には
白い湯の花が
結晶状態になっていました。
 
 
 
お湯の中にも
大量の湯の花が舞っています。
 
 
 
浴槽内の温度も
ちょっと熱めですね。
 
 
 
加水されているとはいえ、
浴槽のサイズに対して
投入量が多めですので
お湯の新鮮感はありますね。
 
 
 
「殿湯」には
入れませんでしたが、
別府らしい良いお湯でした。
 
殿様気分は
次回のお楽しみに
取っておくことにしますかね。