一関駅にて | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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気仙沼から先生を乗せ一関駅に。

道中色んな話を聞いた。

東北被災地の復興は元通りに戻すという目標にしたら復興しないということを前提に進めなければならないと。

仙台のような大都市であれば人口はあるし、産業も多様化しているし、大学も数多くあり、都市の活力だけで復興できる。

が、今回の東北被災地は全域が超高齢化社会で人口流出が著しく、農業や漁業などの一次産業が基幹産業で後継ぎ問題が深刻であるがゆえに、壊滅的被害を受けると就労人口が流出し続け、一次産業の回復も見通しがたたなくなる。

だから復興計画は包括的かつ長期的ビジョンに基づいて、思いきった政策を取らないと人口が戻らず被災地はずっと被災地になり続ける。

しかし、どこの市町村も包括的かつ長期的な復興計画は出ていない。

それよりも国がやる気がない。

補正予算や特区構想など日本では騒いでいるが、お隣の韓国や中国や台湾の産業支援政策に比べると話にならない。

特区も五年じゃ、どこの企業も腰据えて来るわけでなく、さほどメリットがないので荒稼ぎしてすぐに撤退するだけ。

トヨタもソフトバンクも一時的な荒稼ぎだと。

本気で復興を考えたら十年スパンで特区を作り、土地も無料リースで当然法人税無料で所得税も減税などしないといけない。

韓国は日本の復興特区とは比にならないぐらいの優遇措置。

2時間かからないソウルに行き、教育された安い人件費と充実した設備を使うのと、5時間かけて被災地に行き、インフラもままならないところで、就労人口不足地域と比べると、どの企業が被災地に行くのだろうか?と。

国がやる気ないのがありありで、口だけはやっていると言うが、単なるお金の無駄遣いにしかならないのが、この被災地復興だと。

時代はグローバル。

企業もグローバル。

相当な努力とやる気と役所や省庁との調整や折衝がなければ復興は困難。

先生から言われた。

「富山さんはこれらに立ち向かっているから偉いよね。でも一人では立ち向かえないから、沢山有志が立ち向かえるように仲間増やして行かないと。僕も頑張るけどもっと増やさないと歯が立たないよ!」と。

確かに全て大正解。

おぼろげながら、既に長期的な策はある。

思いきった復興計画を描き実行着手するには今はそこまでの力は到底ない。

でも必ず日本には底力があるはず。

人と人とを結び、沢山の力をあるべき方向性にベクトルを合わせる術はあるはずだ。

動きながら模索しながら、ぼんやりとは見えている。
どこまで突っ走れるかわからないが、チャレンジする価値は十二分にある。

こっからですよこっから。