朝や | 富山よしのぶオフィシャルブログ

富山よしのぶオフィシャルブログ

富山よしのぶオフィシャルブログ

陸前高田に戻って、薬局で団体メンバーでミーティング。

今後の方向性について話した後、仮設住宅へ。

被災者の方から陸前高田のボランティア団体の集まりのミーティングについてクレームを聞いた。

「何あのミーティング?」
二週間に一度、陸前高田に入っているボランティア団体が集まって情報交換する協議会みたいなものがあるが、そのミーティングの開催主についてのクレームだった。

「私達は支援してあげてる!みたいな事言ってたけど、頼んだ覚えないよ」と。
そりゃそうだ。

頼まれて行ってるのでもなく、一人でもいいからお役に立てたらと思い、ボランティアに来ているが、そのミーティングには「やってあげている」という上から感覚に陥っていると言うか、もはや「仕事で来てます!」感覚でボランティア団体に属しているので言われたことの業績上げたいから来ました!というのありありな人達が多いのも事実。
何故ならそのボランティア団体の人達はボランティアを生業としているからだ。
僕らはボランティアはボランティアなのだが、やはり助成金や国の補助などで飯食ってる組織体は、被災地支援は格好の食いぶちなのだ。

被災地復興支援が飯の食い種で来てるもんやから、仕事なんやね。

被災者の方々の救済でもなく、自分の手柄あげるための仕事やから話にならん。
しかも悪気なく被災者の心をづけづけ踏みにじりよる。

「最近のボランティアの人達は偉いんですね!」と仮設住宅に住む被災者の方に皮肉を言われた。

どうやら大学院生が仮設住宅を訪問し「あなたは何が今必要ですか?あと、あなたは今後どういうふうに生活されるのですか?」とアンケート用紙を見ながら質問してきたらしい。

「その大学院生に言ってやりましたよ!」と声を張り上げておばちゃんは言う。
「あなたその質問何でしてるの!?」と。

そしたらその大学院生は「サークルで発表しなければならないので。」と。

「はぁ?ですよ!」と憤慨されていた。

陸前高田のボランティア団体が集まったミーティングといい、大学院生といい、開いた口が塞がらない。

被災地に来て我が身捨てて被災者のため被災地復興のために身を粉にして尽力している人達も多いが、それに反して、自分のやりたいことやりに被災地に行って、仕事みたいに勘違いして「私やってます~」オーラ発してボランティアやってる人間も実に多い。

実は一発でそんな奴わかる。

「何でボランティア来たの?」という問いに対して答えられない奴は大抵迷惑かけとる。

要はノリで来てるから、自分中心で被災者中心に活動せーへんわけで。

「何でそこの会社に就職したん!?」と言う問いに答えられない人達と一緒だ。
何のために。

この自らの目的意識を失っているのがこの日本だ。

何のために大学行って、何のために就職するのか。何のために仕事するのか。

ほとんどの人間の回答は就職するための大学であり、体裁を保つための就職や仕事であるので、目的意識なんてないのだ。

仕事は手段であり、社会に成すべきことを成し遂げるためのものであり、大学はその社会に貢献するために必要な武器を習得するために勉強するところだ。

でも日本ではみんな大学行くから行くし、みんな大学三年で就活するから就活したら就職した、なのだ。

ボランティアも同じく。

みんなやるから僕もやる。
目的なきボランティアが横行している世の中でもあるが、広く社会を見てみると全く同じ。

何のための復興計画なのか?

答えは「仕事だからやらなあかんから適当に書きました!」が国家省庁、各自治体の答え。

被災地を復興するための復興計画ではなく、復興計画を描く部署の人達の仕事だから描いた復興計画なのだ。

至るところで日本中がおかしくなっている。

自分中心で目的意識を失った人達が社会を運営している。

教育改革が根本的に必要だ。

徳育を無くした日本の産物と言えよう。

んなこと書いてるうちに車中で爆睡。

大船渡に従業員を送って陸前高田に戻る途中の地盤沈下したところで朝を迎えてしまった。

気付いたらお天道様登っとる。

体痛い~。