他の人から見ると
「あの人は実力があって、
仕事でとても活躍している。
本当に素晴らしい」
と見えていたとしても、
意外なことに、
本人にしてみたら
「一流の人に比べたら
自分なんてダメだな」
とか、
「依頼されたから
やっているけど、
仕事は全然楽しくない」
と思っていたりします。
何故なら人間というのは、
客観的事実がどうであれ
自分が真実と信じていることを
真実だと考えるものだからです。
周囲の持つあなたのイメージが
ポジティブなものだったとしても、
あなたが自分自身に対して
ネガティブなイメージを
持っているなら、
事実かどうかに関わらず
あなたの現実は
ネガティブなものに
なってしまうのです。
実は、思考や性格というのは、
今までの人生で出会った人や
情報から
大きな影響を受けています。
親や学校の先生、友人、
職場の人、
本や映画、
ニュースで見たものなどなど
あらゆるものが
思考に取り入れられます。
特に、自分がしたことを
否定されたり、
何か失敗をして
恥ずかしい思いをするなど、
心に強い影響を与えたものは
なおさら強く取り入れられます。
そうしたものが、
段々と自分の真実を
作っていくのです。
例えば、上司である課長に
仕事のアドバイスをされた場合、
同じことを言われても
「自分でもその点は気づいてたけど、
心配してくれてるんだな。
有難いな」
と思う人もいれば、
「そんなこと私もわかってるのに。
○○課長はいつも私に
余計なことを言う」
と思う人もいるでしょう。
自分の中で信じている
真実に沿って、
ものごとを受け止めるからです。
では、自分にとってより良い真実を
信じていくには
どうすれば良いでしょうか？
まずは、自分が信じる真実が
何であるかに気づくことです。
・ほめられても素直に受け取れない
・限界まで頑張ってしまう
・いつも緊張感が抜けない
・チャレンジするのが怖い
色んな真実があると思います。
そして、
それがいつどこで
作られたものか、
記憶をたどってみて下さい。
・「いつもちゃんとしなさい」
と親に厳しく育てられた
・人から笑われて、
恥ずかしい思いをした
・中学に入ったら周りが優秀で、
そこから劣等感が抜けない
元になる記憶が見えてきたら、
自分自身に
こう伝えてみて下さい。
「あの時は大変だったね。
でも、もう大丈夫」
このままの言葉でなくて構いません。
”もう大丈夫” だけでもOKです。
どんなに昔のことであっても、
ネガティブな記憶というのは
根深く残っているものです。
ぜひ、ゆるめてあげてください。
人は自分の信じる真実の中で
生きています。
「自分が変わるなんて不可能だ」
「わたしはこういう人間に
生まれついた」
今の自分の思考や性格は、
天性のものだから仕方ない
と思い込んでいませんか？
思考や性格が
誰や何に影響を受けたかに
気づけると、
そこから変えて行けます。
目の前の現実は、
自分の捉え方ひとつで
変わるのです