2021年1月に読んだ本まとめ | 旅と本と糸と

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アラカンの日常

1月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:4175
ナイス数:798

月と六ペンス (新潮文庫)月と六ペンス (新潮文庫)感想
家族や仕事、全てを捨てて画家になったストリックランド。身勝手にもほどがあると理解に苦しむストリックランドの人生にぐいぐい引き込まれ、一気に読了。その生き方は、自由奔放にも見えるが、芸術家特有の苦悩に満ちた人生だったのだと思う。*京都の読書カフェ「月と六ペンス」訪問に伴い
読了日:01月01日 著者:サマセット モーム
JR上野駅公園口 (河出文庫)JR上野駅公園口 (河出文庫)感想
久しぶりの柳美里さん。福島から出稼ぎに出るしかなかった男性。家族の死、ホームレス。故郷を失った男性にとっての上野駅は、望郷にかられる場所だったに違いない。そんな男性の気持ちに想いを馳せ、胸がギュッと締め付けられた。原町は、育児休職中に半年ほど住んだことがある。震災後、足を運びたいと思っていてなかなか行けない場所。訪問したい。
読了日:01月02日 著者:柳美里
月とコーヒー (文芸書)月とコーヒー (文芸書)感想
一つひとつがとてもシンプルだけど、それがかえって頭の中に染み渡ってくる短編集。著者のあとがきには、とるにたらないもの、忘れられたもの、世の中の隅の方にいる人たちの話という。特に、「青いインク」の3遍は秀逸。青い万年筆が、欲しい。
読了日:01月02日 著者:吉田 篤弘
時をかける台湾Y字路 ──記憶のワンダーランドへようこそ時をかける台湾Y字路 ──記憶のワンダーランドへようこそ感想
台湾のY字路を紹介しながら、台湾と日本の歴史を学べる。今度台湾を訪問する時は、注意深くみてみよう。
読了日:01月04日 著者:栖来ひかり
にっぽん建築散歩にっぽん建築散歩感想
手書きの絵と文字の地図に惹かれて購入。どこも行きたい場所なのだが、地図のどの場所を指しているのかが少しわかりづらく、なかなか頭に入ってこなかった。
読了日:01月04日 著者:小林 泰彦
生き抜くための整体 (河出文庫)生き抜くための整体 (河出文庫)感想
骨盤グキグキしたりツボ押しすることだけが「整体」かと思っていた。本書は、どのように身体を緩めるべきかを示しながら、好きなことに集中たらしっかり休むことや、ストレスに直面した時の対処方法・考え方を教えてくれる。身体に対しての疲れチェックや脱力体操も参考になる。心の底=腹の底から湧いてくる力で心地よく生きるために、深い呼吸が必要とのこと。早速、実践したい。
読了日:01月05日 著者:片山洋次郎
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)感想
再読。ドラッカーの「マネジメント」を野球部のマネージャーが実践したという物語。ドラッカーの教えが主人公みなみの方針決めの折に引用されて、非常にわかりやすい。組織どっぷりの私には、考え方を改めて学ぶことができた。そして、とても「感動」できる物語。泣けた。
読了日:01月09日 著者:岩崎 夏海
彩色絵はがき・古地図から眺める横浜今昔散歩 (中経の文庫)彩色絵はがき・古地図から眺める横浜今昔散歩 (中経の文庫)感想
私が育った街、横浜を、古い写真・絵はがきや地図を織り交ぜて歩く。街だけでなく、建造物の歴史もあり、興味深い。散歩に出たくなる書。
読了日:01月09日 著者:原島 広至
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)感想
次巻にいくために再読。紀元前のローマとギリシャ、今につながる言葉や地名が興味深い。塩野七生さんの語り口に夢中になる。
読了日:01月09日 著者:塩野 七生
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)感想
建国後のローマが興隆し続けたのは、精神論ではなく、しくみがしっかりと組まれていたからであるという。これは現代にも通じるものがある。ローマ人の物語、面白い。
読了日:01月11日 著者:塩野 七生
オードリー・タン 自由への手紙オードリー・タン 自由への手紙感想
台湾の最年少デジタル大臣のインタビュー。何かから解き放たれ、本当の自由とは何かを論じる。多様性という言葉をこれまできちんと理解していなかったような気がして反省。自由を共有することが自由への道。シニア世代は知恵の労働を。心に残る言葉多数。
読了日:01月11日 著者:オードリー・タン,クーリエ・ジャポン編集チーム
喫茶とインテリア WEST喫茶とインテリア WEST感想
昭和にオープンし、現在も営業を続ける関西の喫茶店。インテリアのみならず、建築としての特徴も紹介されている。木彫りの椅子、パーテーションとして用いられているアイアンパーツなど、細かい点もリポートされており、訪問したい気持ちを掻き立てられる。特に、和歌山の「純喫茶 浜」は、ぜひ行ってみたい。
読了日:01月12日 著者:BMC
服のはなし 着たり,縫ったり,考えたり服のはなし 着たり,縫ったり,考えたり感想
ご自身やお母様の服を趣味で作る著者が、その意味や昨今のおしゃれ事情を考察。「服は、命の恵みと人の手と時間の積み重ねで作られている」この言葉に言いたいことの全てが言い尽くされている。服を買う・着る・作ることが私も好きで、下手なりに洋裁や刺繍に取り組んできたが、最近ブレーキがかかっていた。著者の言うように、既製服を意識するのではなく、好きなものを思った通りに作ってみたい。服についての意識を改めて考えさせられる書。
読了日:01月14日 著者:行司 千絵
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫)感想
カルタゴとの戦いである、第一次ポエニ戦役中のローマ人とその後の話が中心。騎兵のしくみは、非常にしっかりとしたシステムとなっており、軍規は厳しいが公正。それがゆえ、勢力を伸ばしてきたといえよう。この後、ローマ人の物語4では、いよいよハンニバルが対抗。読み進めるのが楽しみ。
読了日:01月18日 著者:塩野 七生
サンダー・キャッツの発酵教室サンダー・キャッツの発酵教室感想
「発酵オタク」であるという著者が、自身の食の遍歴と共に、これまでに学んできた栄養価の高い発酵食品のつくりかたを紹介。お味噌、ザワークラウト、ヨーグルト、ピクルス、チーズなど、大好きな食品ばかり。テンペが発酵食品とは知らず、知識が増えた。試作では様々な失敗をしたそう。やはり失敗は成功の母。来月、黒豆麦味噌を作るワークショップに参加する予定。失敗を恐れず取り組みたい。本書で楽しみ倍増。
読了日:01月18日 著者:サンダー・エリックス・キャッツ,サンダー・E・キャッツ,Sandor Ellix Katz
この世で一番おもしろい統計学――誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+αこの世で一番おもしろい統計学――誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+α感想
再読。統計学の再リマインドに。
読了日:01月23日 著者:アラン・ダブニー,グレディ・クライン
ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)感想
第二次ポエニ戦役。ローマを攻め続けるも南伊を攻略後に劣勢にたつハンニバル。カルタヘーナを急襲しイリパまで制覇したスキピオの今後はどうなるのか。次巻が楽しみである。
読了日:01月25日 著者:塩野 七生
スマホ脳 (新潮新書)スマホ脳 (新潮新書)感想
スマートフォンに影響される脳の状況を分析し、ストレスとの関係を示して警鐘をならす。また、それに対するアドバイスも明記。常にスマホを気にかけて、SNSに「ハッキング」されているという我々の脳。集中力がかけてきているという現象もうなづける。スマホに惑わされないよう、このアドバイスを少しずつ実践したい。
読了日:01月25日 著者:アンデシュ・ハンセン

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