年度といっても相対的なもので,私の場合は,1月1日が新年度的な位置づけですが,一般には4月1日が新しい年度というところだと思います。
4月1日といえば,法律と一般の感覚でちょっと違いが生じることがある日です。
というのは,4月1日生まれの人は,いわゆる早生まれになるということです。
4月1日に生まれた人はよくよく分かっているところですが,そうでない人は,なんとなく,自分の同級生の一番誕生日が早い人は,4月1日生まれの人だと思っていませんか?
でも,実際は,同級生で一番誕生日が早いのは4月2日生まれの人です。
同じ生まれ年の4月1日生まれの人は,一学年先輩なんです。
なぜ,そんなことになるかというと,「年齢計算ニ関スル法律」というものがあります
この法律は,「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」としています。
初日をカウントするのです。
なので,例えば,2017年4月1日生まれの人は,2018年3月30日の満了時(24時ちょうど)に1歳になります。
つまり4月1日が誕生日の人は,3月30日のうちに(24時ちょうどに),1歳になってしまっているので,早生まれになるのです(教育基本法が「子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。」としていることにもよります)
2017年4月1日になった瞬間に生まれた人でなければ,2018年3月30日の24時には現実の数字としてはまだ生まれてから365日になってないんですが,先ほどの法律により,満了しているとされるわけです。
ちなみに,これは他の誕生日でも同じです。
9月2日生まれの人(例えば私ですがw),前回年をとったのは,去年の9月2日ではなく,去年の9月1日です。
結構誤解のあるところだと思うのですが,法律上は,誕生日に年をとるのでないのです。
誕生日の前日の24時に年をとるのです。
もちろん,だからといって,9月2日生まれの人が,9月1日なった時点で年をとるということではないので,このブログを見て,9月1日におめでとう!とかいわれも,フライングやんということになります(笑)

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