街頭インタビューなので、正確な割合はわからないが、
20代の若者は皆幸せだと答えている。
何人かの生活もルポしていたが、
月12万円の収入でも、小さな部屋で彼女と暮らして、
2人とも「幸せ」と答えている。
派遣で月15万円の収入でも、
趣味に生きて「幸せ」という人も。
ゲストの一人が、
40代以上の人の幸せ感は「非日常」で、
20代の人の幸せは「日常」になっている、と指摘していた。
日常に幸せを感じることは、とても良いことだと思うし、
物欲がないのもいいと思うけれど、
でも、この状況はとても内向きで危険だと思う。
ギリシャでは、国が破たんする寸前まで、国民は「幸せ」と言っていたそうだ。
私の若いころも、一人暮らしの人は3畳一間とか、4畳半一間だった。
当時は、若さの特権みたいな感じで楽しかった。
それは、年齢とともに暮らしもステップアップしていく、と思っていられたせいもあると思う。
実際そうだったし。
でも、現代の若者の状況で予想される未来は、
ステップアップではなく、ステップダウンではないか。
派遣やアルバイトも、そこそこの収入の得られる仕事があるのは、若いから。
あっという間に30歳40歳になる。
20代の今だって、不況でいつ首を切られるかわからない、
生存が危ぶまれる暮らしをしているのだ。
20代の人たちは、今自分たちの置かれている状況に慣れてはいけない。
今の状況は変だと思わなければ。
そして、声を挙げなければ。
選挙も、行かなければいけない。
あまり投票したい人がいないかもしれないけれど、
その中の誰かが選ばれて、国の方向を決めるのだから、
立候補者の中から、よりましの人を選ばなければ。
若者たち、外を見て!!