こんばんは。また、空いてしまいましたね。

ここ最近、ネットワークのことやら、ロボット君の

組立やらで手一杯でした。

そうはいっても、やらねば・・・。

 

三相のお話をします。

皆さんは、三相が好きじゃない人が多いかもしれません。

私も、よくわかりませんでした。

でも、第二種では、わかると簡単に取れるのが計算問題。

計算問題で6問程度取れるということは・・・・。

50問中30問正解で合格。6問取れればそのほかで

14問捨てられる。何を取って、何を捨てるかの域ですね。

そんな話はおいておいて。

 

今日は、三相の計算のお話です。

三相交流は、3つの電源を負荷にかける方式です。

Y結線とデルタ結線があります。

通常、負荷(抵抗)側の結線から計算します。

この種別による、電圧と電流の関係が下記のとおりです。

 

 

ちなみに、線間電圧は、線と線との間の電圧。

相電圧は負荷1相当たりの電圧。

線電流は送電線に流れる電流。

相電流は負荷1相当たりの電流。

下のは、線間電圧と相電圧の例。

 

 

Y結線の場合、

  相電流=線電流 、 相電圧=線間電圧 ÷ √3

 

デルタ結線の場合、

  線電流=√3相電流、 線間電圧=相電圧

 

これを、すらっと覚えられるとなら、後の話は無視してください。

そうでないかたは、以下の図を見てください。

 

 

デルタ結線の場合、線間電圧Vlは相電圧Vsと同じです。

一方、線電流Ilと相電流Isは異なります。

図を見ていただくと、3つの電源を供給しているのですが、

黒の電圧は黒の抵抗に、青の電圧は青の抵抗に、

赤の電圧は赤の抵抗にかかっています。

そのことから、電圧は、同じです。

 

一方、線電流は、送電線は2つの電源で共用

しています。なので、流れる電流は足さないといけない

ですが、位相がずれています。なので、

ベクトルの足し算が必要です。でも、それを書くのは、

今日はやめときます。結論は以下の通り。

 

線電流 Il = √3×Is

線間電圧 Vl = Vs

 

 

一方、スター結線は線間電圧と結線から、相電圧が来まります。

線間電圧は相電圧の√3倍です。

 

 

先ほどの図ですが、線間電圧は、電源2つ

分の電圧です。この電源は位相が120°

ずれているので、やはり単純に足してはいけません。

ベクトルの足し算です。でも、その関係から

下記の関係が成り立ちます。

一方、電流については、電源黒に対して黒の抵抗

電源青に対して青の抵抗、赤に対して赤の抵抗で、

流れ込んだ電流は、中心のつながった点で

相殺されます。なので、相電流と線電流は

等しくなります。

 

線間電圧 Vl = √3Vs

線電流 Il = Is

 

以上考え方がわかると、三相の電力の式が

 

P=3×相電圧×相電流×力率

 

または

 

P=√3×線間電圧×線電流×力率

 

の意味が分かります。