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新作アートは桜🌸
以前テレビで京都の料理研究家の
大原千鶴さんとそのお仲間の方が
大原さんのお料理でお花見を楽しむという
番組をやっていたのですが
出ていらっしゃる方が
料亭や和菓子屋の女将という
生まれも育ちも生粋の京都人ばかりでした。
満開の桜を優雅に眺めながら
これまた優雅にお着物で
お食事を楽しんでらっしゃいました。
その光景は美しくて
やっぱり京都の花見というは
特別だなあなんて
見ていたのですが
会話の中でびっくりしたことがあったんです。
「満開の桜を見ると不安になる」
と言うのです。
「桜が散り始めると安心する」
その場にいた全員が
完全に同意してて
驚いたのですが
京都の方には
満開の桜には
魔の気を感じるようなのです。
たしかに、美しすぎるものには
闇や魔を感じてしまうのは分かります。
単純に「美しい！」と
喜べないような魔力を桜に対して京都の人は敏感に
感じ取ってしまうのでしょう。
ただこれは京都という土地ならでは
なのかもと思います。
かつて日本の中心であった京都には
土地を守るための呪や結界が張り巡らされて
いたでしょうし。
その隙を潜り抜けてやってくる
魔物もいたかもしれない。
（それは人の念かもな）
桜が散ると安心するというのは
その魔が桜の花びらと共に
離散していくように感じるのかもしれません。
この京都人の桜観を知った時に
同じ日本人でありながら
カルチャーショックを受けたと共に
その京都人にしか分からない感性が
羨ましいと思ったのでした。
YOSHIMI
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