菅原文太他「ほとんど人力」その2 | 残日録

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 私が参加している「原発ゼロ上牧行動」の世話をしてくださる方から、毎回状況のお知らせメールをいただき、早く復帰せねばと思っています。このサイトや趣味の俳句のことも話していなかったのですが、ついに見つけられたようです。だからというわけでもないですが告知をひとつ。

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 関電の株主総会前に、関電・八木誠社長の自宅のある阪急京都線上牧駅付近でパレードが計画されています。
◆日時
 6月21日(日曜)2時から
◆主催
 若狭の原発を考える会
 止めよう原発関西
 原発ゼロ 上牧行動
 脱原発高槻アクション
◆その他決まり次第告知します。
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 目標は100名だそうです。私も退院後か、外出で参加の予定です。ごく穏やかなアクションになると思います。
 初めての方も是非ご参加ください。

 一昨日、紹介した菅原文太さんの対談集の「ほとんど人力」の中から気になった方の気になった言葉を紹介します。

◆中村哲さん(医師、ペシャワール会現地代表)
 中村さんの七年にわたる用水路建設を追ったドキュメンタリー映画を観た感想を菅原文太さんが「オレがいちばん印象に残ったのも、現地の人が「農業ができるようになったら
 「用水路ができて水が来ますよね。すると開口一番、みんなが何を言うかっていうと、『これで何でもできる』。畑をつくるだけじゃなく、植林する。すると薪ができる、家の建材ができる。用水路には魚が入ってきて、もと砂漠でも魚が獲れる。水があれば衣食住すべて成り立つという感覚は、日本ではたしかに薄いですよね。」
 土から物を生み出す農業が、尊ばらなければならないと思う。若い人たちが憧れる仕事にならなければ。差別の対象ではなく。

◆大田昌秀さん(沖縄国際平和研究所理事長、元沖縄県知事)
 「あまつさえ復帰前には、若い世代の間に独立を望む声はほとんど皆無の状態でした。ところが、つい最近、琉球大学にある教授のゼミで『将来、沖縄をどうすべきか』と学生の意見を聞いたところ、二十名ほどの学生がひとり残らず『独立したい』と答えたのには驚いた、地元紙に報じられています。」
 戦前戦後、言い方は悪いが「一貫して」虐げられてきた沖縄は独立すべきではないか。吉里吉里国のように。私は大いに賛成だ。独立国としてアメリカと基地は要らんと交渉すればよい。フィリピンだってアメリカの基地を無くしたんだもの、基地はなくせる。

◆黒田征太郎さん(イラストレーター、グラフィックデザイナー)
 グラフィックデザインの世界にも、自分は偉いとか時代をリードしてるとか錯覚している人がかなり多い。冗談言うなよ、いちばんは農家だよと。
 それは昔から思っていて、アートとあえて言うなら、農業に従事している人こそアーティストだと。何世代もかけて種を改良するし、毎日作物の生育を見て、それらが頭のなかに刻みつけられておられると思う。立派なコンセプチュアル・アートですよ、それは。そういう人が疲れたときに、筵(むしろ)に絵を描くのが絵描きであり、太鼓を叩くのがミュージシャンなんです。」
 物を作り出す人が尊敬される世の中でなければと思う。博打打ちのように人の金を右左に動かしてテラ銭で食っているような輩が「寵児」と扱われるのはいかがわしい。

 「ほとんど人力」の紹介はこの辺で。
 ものごとを疑う、自分の頭で考える、ことがいっそう大事と読みました。