ゆきゆきて、神軍 | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

 「ゆきゆきて、神軍」という日本映画(1987年)を観た。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HPKO/250-4673219-7930609

 アシスタント(日本人男性)にCD「あゝ特攻」の話をしたら、「ゆきゆきて、神軍」のDVDを持っているという。早速貸してもらって、観た。日本で公開されたときに映画館で観て以来だから、約20年ぶり。

 アマゾンの評にもあったが、これは「戦争映画」だと思う。戦場自体を映像化したのではないけれども、戦場の現実をなまなましく観る者にみせている。この特殊な主人公によってでなければ引き出せなかったであろう「戦場の現実」が映画として記録されている。すばらしいことだと思う。

 昔観たときにも確か思ったことだが、この主人公自身も敗戦場から生還したわずかな生き残り兵なのだから、他人に暴力をふるって聞き出そうとする前に、自分の体験を白日の下に出そうとする方が筋が通っているように思った。ま、この人を相手に、筋が通ることを期待する方がおかしい、ということなんだろう。

 残念ながら「男たちの大和」を観る機会をまだ得ていないが、果たして「ゆきゆきて…」が実現したのと同レベルのリアリティーを出せたのだろうか?そう簡単にはいかないと思える。
 吉田満著「戦艦大和の最期」はすごかったな。