そこまで働いて、これ?! | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080624-OYT1T00430.htm
国交省「タクシー券」禁止初日、終電に駆け込む姿も

タクシー接待の問題からこうなったのは、私も知っている。

私は公務員になりたいと思ったことがない(公務員が悪いという意味ではなくて、個人的に興味を持てない)ので、この記事を読んで「なかなか大変なことだなあ」という単純な感慨を持った。ほとんど、どのようなことを職員の皆さんが仕事としてやっておられるのかを知らない。想像もできない。

ただ、少なくとも、普通にしていたら彼らは終電がなくなるまで働くようだ。タクシーに乗れなくても、終電ぎりぎりまで働く。終電時刻以降も働けなかったら、「土日も出勤しないと」と漏らすほど。「午前3時。庁舎はまだ30近くの部屋から明かりが漏れている」。仕事を終えたらソファで仮眠し、始発電車でいったん帰宅するという。


私が気になるのは、タクシー接待を受けていた事実よりも、タクシーに使われている12億円よりも、そこまで働いて、その結果がこれだということ。
http://www.kh-web.org/fin/
(リアルタイム財政赤字カウンター)
お金がすべてではないけれども…

仕事をしておらずに、怠けているからこうなっているのなら、まだわかる。夜を徹して働いて、その結果がこうなのだ。
普通に考えたら、やっていることに重大な欠陥がある。その欠陥を治さなければ、どんなに頑張っても、頑張ってもダメ。その頑張りが悪い方向を向いているのだから。


公務員は、言うなれば、巨大なマンションビルの管理組合の職員みたいなもの。その管理組合が、毎秒ごとに赤字を増やしている。それも、職員が夜を徹して仕事をしていて、赤字が増えるばかり。

私は、個人的には日本に税金を納めていないけれども、日本の特許事務所経営をする関係上、巨大マンションビルの最小ワンルームを所有する程度には投資している。ちゃんと管理してくれなければ、私の投資の資産価値が下がってしまうじゃないか。

莫大な赤字を既に抱え、赤字が増え続けるばかりの管理をやっていたら、投資家だけでなく、住民も他のマンションビルに移ってしまうよ。そのマンションビルで生まれたからといって、一生そこに住んで家賃を払い続けるのが正しい人生と考える日本人(日本の会社)は確実に減りつつある。


管理人は夜を徹して働き、管理組合は赤字を増やし続ける。そして、管理人は夜を徹して働き続ける。

頑張っているのに、残念ながら結果が伴っていない。結果はどうであれ、頑張ることに意義がある、というのはむなしい自己満足に過ぎないだろう。

公務員の世界は、不思議な世界だ。私は、そんな人生を過ごすのは、申し訳ないけれども、絶対にお断り。



(それにしても、巨大な赤字である。国民1人当たり、1千万円近い額。家族4人で約4千万円。3LDKマンションのローンを払い終わっても、まだもう1軒分の借金が残っているようなもの。存在しもしない家1軒分の借金をあなたは負担できますか?国民は、管理組合に対してもっと怒らないとイカンと思う)