一年前、ロイターはこんな報道をしていました。
一年たった今もその傾向は続き、ユーロ志向も高まっています。
それでも米ドルは世界の基軸通貨として健在ですし、全体通貨量の四割は米ドルが占めていますので通貨の覇者には違いないのですが、
他国との競争という点以外に頭の痛い問題が浮上しています。
それがフェイスブックが仮想通貨リブラ。
フェイスブックの利用者は世界各国に広がり、23億人ともいわれます。世界人口70億人としても3割相当であり、銀行のATMなどの端末に縛られないとなると、その利便性にひかれてより多くの人がフェイスブックに登録し、リブラを使う可能性もあります。
これは米ドル基軸通貨体制にとっては由々しきことです。
なので情報流出やそれに対する制裁金なと゜の問題が一巡すると、さらにリブラ規制の動きが顕著になってきているというのが現状です。
さて、米ドルと言えばFFレートと長期金利の逆転問題などがあり、この逆イールドを解消しようとして、トランプ大統領はFRBに政策一致を求めるかのような発言をし、パウエル議長もそれを考慮するかのような会見をし、FFレートが引き下げられるのは時間の問題と言われてきましたが、私は九州・福岡講演でもお話した通り、今月0.5も引き下げる可能性は低いだろうし、時期も7月ではない可能性も十分あり得ると思っています。
為替市場ではFFレート大幅引き下げを織り込んで7月30-31日のFOMCの会合を待たず、ドル安円高方向で走ってきましたが、リブラの台頭などを考慮すると大幅なレート引き下げには慎重にならざるを得ないだろうと思います。
今後、このリブラつぶしがどう進められていくのか、注視しておきたいですね。
ザッカーバーグ夫妻は奥様がアメリカ国籍の中国人ということで、どこかエキゾチックな印象がありますが、
アメリカにとっては要注意、マークしている対象だろうと推察します。
なにかしら、あるかもしれませんね。
米ドル為替、金利、米ドル代替資産、トランプ再選などにかかわる重大テーマとしてリブラの行く末を見守りたいものです。
さて、7月19日は名古屋にお邪魔します。
- 2019年7月19日(金) 12時00分開場~16時10分終了予定
- 会場
- 今池ガスビル 7階「ダイヤモンドルーム」
名古屋市千種区今池 1-8-8 - 今池地下鉄駅10番出口直結です。
お申し込みも受け付けています。
- 「7月19日名古屋セミナー参加希望」と記載の上、住所・氏名をご記入ください。
seminar@nsj-r.jp
FAX:03-3662-0361 - 当日参加者の皆様には不動産リートダイジェストが配布されるのでご活用くださいね。