外資系空売り積み増し銘柄一覧から踏み上げ候補と12月9日SQ、クリスマス相場を推測 | 木村佳子のブログ

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海外の空売りファンドの一つであるグラウカスは不正をネタに空売りを仕掛け、発覚を煽って儲けるファンドと言われます。

同社が話題になったのは伊藤忠商事に「売り推奨」レポートを発表したことが大きかったようです。

 

グラウカスは7月27日に「伊藤忠商事・売り」レポートを発表

(伊藤忠商事8001のチャートと株価の関係を比較してみます)

画像はゴールデンチャート 赤丸は該当日

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j●空売りファンド・グラウカスについてのコラム(2016年8月配信のZaiの記事で伊藤忠商事のことが書かれてあります)

http://diamond.jp/articles/-/98025

 

●グラウカスのトップは破綻したエンロンの不正を見抜いたことで有名な人というからぎょっとした投資家も当時は多かったろうと思います。

http://media.yucasee.jp/posts/index/15075

 

が、その後の伊藤忠商事の株価の展開を見れば、レポートによって売り崩して差益を取って成功したのか? 踏みあげられて早々に手じまいしたのか、伊藤忠商事側の思いがけない反撃にあって早々に手を引いたのか、株価展開が物語っているヒントは大きいですね。

 

売り崩して儲けようとする空売りファンド。

空売りには買戻しが付きもの。

 

空売り筋は必ず買い戻さなくてはならないため、踏みあげられると大変です。

日本には一日に何億も動かすネットトレーダーがいます。

 

彼らが踏み上げを仕掛けてくることもあります。

空売りという手法は空買い=信用買いと違って必ず、売った株を買い戻さなければならない点で失敗すると損失は青空天井(際限がないという例え)です。

 

 

さて、グラウカスだけでなく、主に有名どころの外資系証券会社も株式市場で動意ずいた銘柄を空売りしています。

 

こうした空売り銘柄の中から、次の踏み上げ候補を探すのもクリスマスの楽しみ、かもしれませんね。注意点としては信用取引の対象銘柄であるかどうか、と自分自身の銘柄判定能力に応じたリスク意識を持って対処すること。さて、それを踏まえた投資作戦でピンとくる銘柄は以下の一覧にあるでしょうか?

(出典は空売りネットです)

この中から信用倍率が緊迫している攻防銘柄候補を探してみたいですね。

 

日経平均順張り連動型の金融商品の信用倍率はほぼ1倍割れです。相当金額の空売りが入っていると推測できます。踏み上げの可能性は高いですが、売り買い主体は外国人、日銀、GPIF、ゆうちょ、かんぽ資金がメイン。

 

つきつめると外国人と日本の公的資金の動向いかん。

 

ちなみにオバマ民主党とトランプ共和党の両方にすり寄るように見えるのか、中国では安倍首相の政治は「八方美人」と見えているようですね(現代ビジネスの記事によります)

 

また、中国はトランプは気まま、とも見ているようです。

今回、安倍首相は真珠湾の追悼式典に出席するようですが、政治家としてはかなり、難しく複雑なコースを歩まれている気がして仕方ないのですが・・・・。

安倍首相のまわりには「ヒラリー政権誕生」という誤った情報網しかなかったことが露呈した格好。真珠湾式典参加を今後の国際政治上の筋読みして聞かせる側近筋はいないのか、気になる点ではあります。

 

 

●木村佳子の次の講演お知らせ 12月15日東証会館午後~