東京電力がアメリカからシェールガスを購入するとのこと。
地震で原発被害が生じ、東電の経営はがたがた。
たくさんの資産を持っていた東電もさすがに経営面で苦しい状況です。
そんなさなか、石油産出国周辺では厳しい緊張が。
アゼルバイジャン共和国のトルコ経由の石油パイプラインもマリ、アルジェリアの緊張から安定的供給には不安が。
しかもイギリス企業BPが天然ガスの安定供給を図ろうと建設していたアルジェリアの施設が襲撃されたわけです。
余談ですが不思議な構図です。
イギリスのBPは3年前のメキシコ湾石油流出事故の罰金(最悪シナリオでは200億ドルとか)支払いが命じられる予定であるうえ、今回のアルジェリアでの施設破壊の憂き目。
日本の東電は原発賠償金等で青息吐息。
イギリスと日本のトップエネルギー企業のダメージ。短期間にこのありさまは実に不思議と言えば不思議です。
そして、天然ガスは安定供給できるアメリカから買えば。
日米同盟なんだし。
こうした点と線をハリウッドメイクの映画ならどうつなげて面白い話に仕立てるでしょうか?
それはともかく、アメリカから天然ガスを購入することになった東電。
ドル円水準ももうすぐターゲットプライス100円に手が届こうという今。
安い円で高い資源を買い続ければ、さらに貿易赤字が拡大し、買えば買うほど円安というエンドレスな話もこれまた、いろいろな見方、考え方ができそうですね。
円安でうれしい話ばかりはないという一つの例でもあります。
もっとも天然ガスの安定供給という面では電気のおかげで明るい生活はできそうではあります。
こういう時にドキュメンタリー(ツタヤで借りれます)「エンロン」などを見ると背景推測のシナプス強化になると思います。
尖閣緊張もいよいよ、実射のリスク。
フォークランド紛争のようになるかもしれませんね。
もしも実戦となった場合、負けたほうは戦争賠償金を支払うことになり、場合によっては傾国要因になるのですから、金持ちケンカせずが一番得策です。
誰がやっちまえ、と言い出すかよく注意してニュースに耳をそばだてておきたいものです。