イギリスのEU離脱の可能性について | 木村佳子のブログ

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木村佳子の為替コラム


にも書きましたが今回、アルジェリアで襲撃されたのはイギリスのBPの天然ガス開発施設。


BPは2010年にも天然ガス施設で事故を起こしており、リスクの高い業務とはいえ、今回の施設が襲われた事件と合わせて打撃を受けているものと思います。


天然ガスを地中海を隔てたヨーロッパ各国に送ることができれば天然ガス価格に影響を与えます。

当然、シェールガスを輸出品としているアメリカにとって、注視せざるを得ない対象でしょう。


今回、アルジェリアでは日本人の犠牲者もでて、テロに対していやがおうにも撲滅の気持ちが高まりますが、背景をよく見極めて、これ以上の犠牲者を出さないようにしなければならないと思います。


天然ガス、石油、金。


資源と通貨。どの通貨建てで何が取引されるのかはシニョリッジ(通貨発行益を得る人々)の観点から考えると奥が深く、恐ろしい世界が広がっていると思います。


何故天然ガス施設が狙われたのか、よく考える必要があるでしょう。


それに呼応するように出てきたのがイギリス・キャメロン首相のEU離脱の可能性示唆の発言です。

2015年総選挙を経て、2017年にEUを離脱するかどうかの国民投票をするというのです。


その後、イギリスがTPPに加盟する可能性も検討の余地があるでしょう。


大きな動きが世界経済を根底から突き動かしていく。


生活者として、資産防衛の観点からもその日に備えたいものですね。