あと4年オバマ氏がアメリカ大統領を務める場合、日本は低金利かつ円高傾向が続き、株価は低水準で推移すると思います。
理由は10月27日の大阪講演でできるだけわかりやすく解説したいと思います。 (すでに多数のお申込みを頂いているそうでありがとうございます!)
その際の懸念材料は日本人の金銭運用ポテンシャルが落ちることです。
するとまずFXが厳しいですし、証券会社の淘汰も進むのではないかと思います。
野村HDの株価低迷を見てもわかりますように、あの! 天下の野村が今は見る影もありません。
今年の株主総会で「こんな野村に誰がした? もっとも今まで報酬を取った氏家さんは問題だ」という声が上がってしましたが、氏家さんは保有の野村株を株主総会前に大量に売ったとか。
報酬を何億円ももらった後、野村を去り、保有株も売ってしまったことに株主は「ひどいよなあ」と声を上げておられたというわけです。
その氏家さん、社長就任の際の人物評価は「バナナのような人」でした。
外側はイエローで日本人に見えるが中身はホワイト、つまりアメリカナイズされた人というわけです。
いかにも兜町人間から出たらしい人物評ですが、いいえて妙だと当時は感心したものでした。
ソニーの出井さんと野村の氏家さんは昭和・平成と続いた日本の大企業の流れをモノクロームな方向に変えた特筆すべき経営者であることは間違いないと思います。
そうそう、そのソニーですが「さよなら、僕らのソニー」という新書が出ているそうで、出井氏を社長に任命してしまったことを悔いた大賀さんの言葉を借りて、いろいろこれまでの流れが書かれているようです。
読んでみなくっちゃ、ですね。
今、野村にはモルガンとの合体説 が出ているようですが、オバマ大統領再選後のTPP実施の一環で、アメリカ企業と日本企業の合体事例はたくさん出てくるかと思います。
そして、それは為替円高傾向と日経平均株価低水準がセットという形が都合いいのでしょう。
さて、証券、FX業界再編成となればその広告収入の影響が大きい雑誌、新聞、テレビなどのメディアも厳しい。マネー関係のフリーも当然、厳しいですよ。
40万人以上もいるFPも食べていくには保険や年金関係はそこそこなんとかなるものの、資産運用系は厳しいでしょうね。
なので誰の身にもひたひたと迫る不況の一層の深化と食われゆく日本の豊かさ→貧困社会の深化に対する備えが必要です。
消費生活のレベルを今よりも何段階か引き下げて、質的にはよくする工夫を今からしておきましょう。
では、ロムニー氏になればどうなるか。私はロムニー共和党体制になるにはまだ早いと思っていますが、今の今、ロムニー氏に転換すれば、こっちも厳しいと思います。
どっちに転んでも厳しいことに変わりありません。
備えましょう!