ご訪問ありがとうございます!心理カウンセラーの赤羽佳子(あかばねよしこ)です。
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去年放送したNHKのハートネットTVを録画してあったので、家族でみんなで見ていました。

 

 

録画したのはこちら、『聞こえているのに、聞き取れない~LiD/APDと生きる』という回です。

 

 

 

聞き取り困難症(LiD/APD)を初めて知ったので、「へ~そんな障害もあるんだ~」くらい軽い気持ちで見ていたのですが、当事者の方の話を聞いていたら、私に当てはまることがたくさんあってビビり始めたので、ブログに書こうと思いました。

 

 

NHKが推奨するサイトに障害の詳しい説明があったので載せておきます。

 

 

聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder: APD)とは、「聞こえている」のに、「聞き取れない」、「聞き間違いが多い」など、音声をことばとして聞き取るのが困難な症状を指します。

 

通常の聴力検査では異常が発見されないこの症状は、耳から入った音の情報を脳で処理して理解する際に、なんらかの障害が生じる状態だと考えられています。

 

引用元:LiD/APDって何?│聞き取り困難症・聴覚情報処理障害(LiD/APD) 当事者ニーズに基づいた聴覚情報処理障害の診断と支援の手引きの開発 聴覚情報処理障害の症状を示す小児の学習支援のための検査法および補聴技術の開発 公式ホームページ (amed365.jp)

 

具体的な症状としては、

 

・雑音が多い環境だと言葉が聞き取りにくい

・聞き間違えが多い

・複数人で話していると聞き取れなくなる など

 

様々な症状がありますが、個人差も大きいようです。

 

 

テレビの取材を受けていた方は、飲食店で勤務されていて、雑音が多い環境でスタッフからの指示やお客さんからの注文が聞き取りにくく大変だったと話されていました。

 

 

その方はノイズキャンセリングのイヤホンを付けて、スタッフから話しかけてもらう時はまず名前を呼んでもらうようお願いしていました。また、お客さんからオーダーを聞く時には繰り返し聞き返すことでミスを防いでいました。

 

 

私は前職は静かな病院で勤務していたし、今は在宅勤務なので雑音の中で仕事することはなく言葉が聞き取れなくて困ったことはありません。でも、日常生活で困ることは数多くありました。

 

 

混雑した都内の駅構内だと、隣にいる家族が話しかけたとしても1回では全然聞き取れません。ゆっくりハッキリと話しかけてもらうとやっと聞こえていました。

 

 

大人数の飲み会だと話が聞き取れず、途中で何の話題で盛り上がっているのか分からなるので、自然と隣に居る人とだけ話していました。

 

 

家ではテレビが付いていると、家族が何かを言っても1回では聞き取れないので「ねぇ!ちゃんと聞いて!」と怒こらせてしまったこともあります。

 

 

病院で検査はしていなくて、あくまで素人の推測になりますが、聞き取り困難症(LiD/APD)なのかもしれないと思っています。

 

 

今回TVでこの特徴を持っていると知ったことで、我が家に大きな変化がありました。

 

 

それは、一緒にテレビを見ていた旦那さんに「私もこの人と同じで、1回でちゃんと聞こえないことが多いんだよね」と言ったら、その後私が何回か聞き返した場面があっても旦那さんがイライラしなくなったことです。

 

 

私に聞き取り困難症の特徴があること、聞き取り困難症の人にとってどんな風に聞こえているか、何に困っていることを知るだけで、家庭のイライラが1つ減ったのです。

 

 

 

 

自分が当たり前にできることが、周りの人もできていないと「気合いが足りない!」とか「もっと頑張って克服してよ!」とイライラしてしまうのは、すごく自然なことだと思います。やれるのにズルをしてやらない人も、実際に存在しますしね。

 

 

ただ気合いや頑張りだけでどうにもならない特徴があると知るだけで、誰かを不必要に責めたり怒ったりせず、解決策を一緒に見つけ出せるんだと思います。

 

 

もしいま、気合いや頑張りだけではどうにもならないことに直面していたら、「他の人ができていることができない私はダメなんだ」と自分を責めないでいてほしいなと思っています。

 

 

どこかに解決策があるはずです。専門家に相談したり、身近な人と一緒に解決策を考えてみてくださいね。

 

 

専門家の阪本浩一さん(大阪公立大学大学院 耳鼻咽喉病態学 准教授)によれば、耳から入った音の情報を言葉として理解することが必要な「聞き取り」には、脳の情報処理や認知機能が関わっていると考えられています。
 
「LiD/APDかも?」と悩んだら、まずは近くの耳鼻科を受診してほしいと言います。

聴力検査を通して、LiD/APDとは別の聞き取りづらさの理由が見つかることもあります。

LiD/APDの可能性が高いと判断されたら、さらに専門の医療機関で詳しい検査をすることで、自分の症状の特性を知り、適切な対処法やサポートを探していくことにつながります。
ひとりで抱え込まず、相談してみてください。
 

 

 

 

 

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