これ、手帳講座でもよくある質問ですし
手帳講座でないところでも、本当によくある質問です。
それは
「頭の中を書き出すときには、アナログとデジタルのどちらがいいの?」
というもの。
結論からいうと
「どっちでもいいけど、こだわりがないならアナログ推奨」
なんです。
数年前の私なら
「ぜーーーーーったいアナログ!」だったんですけどね。
アナログのメリットを先に書きますと
いろいろ言われていますが、大きいところでは
「自分の手で書くことが、脳の前頭前野を刺激する」
ですよね。
前頭前野は記憶をつかさどるところなので、書いたことで覚えることもあるし、書き出すことで、それにまつわる記憶が引き出されるきっかけにもなるというのがあります。
それ以外にも、書くことで漢字を忘れないとか、言語能力の発達を促すとか
いろいろ、本当にいろいろ言われています。
そもそも、私が手帳講座なんてやることになったきっかけは
「書き出すことによって頭の中をスッキリさせるとメリットだらけ」ってことが言いたかったからであってw
あともう一つ大きいのは、
紙の場合、テーブルに広げた状態で置いていつでも見たり書いたりできるけど
スマホにしてもパソコンにしても、アプリを起動してみたい画面に推移する必要があって
パッと見たいときにその手間が邪魔だったりもします。
手書きとデジタルの利便性のいいとこどりをしたくて
「手帳をiPadに移行して、Appleペンで書く」計画を立てたこともありましたが
見たいときにパッと開いてすぐに見れないのがネックで頓挫しました。
(あと、iPadを持ち歩くのが単に重かったというのもあるw)
で、ですね。
そんな私ですが。
何で私が「アナログ全面推し」をやめたかというと。
やっぱり利便性に勝てない
というのはあります。
例えば
電車の中で買い物メモを書くなら
私は「リマインくん」ですし
(電車を降りてスーパーにたどり着く時間を狙ってリマインドするw)
【参考記事】
タスク管理が苦手なアナタへ「リマインくん」のススメ【手帳のはなし#1】
オンライン会議のの打ち合わせメモは
iPadの「Paltimate」でAppleペン使って手書きで書いてEvernoteで共有です。
これは、議事録をキーボードで打っていると
「キーボードを打つことに思考が奪われてしまい、打ち合わせ内容をたいして聞けてない」
というのと
「紙に書くと持ち歩くのもかさばるし、なくすかもしれないし」っていうのがあって
この形態に収まったという感じですかね。
(iPad持ってなくて紙に書くときは、紙に書いた内容を写真にしてEvernote保管です)
あと、「アナログ万歳!ぜーったいアナログ」派を抜けた要因として大きいのは
書字障害という人がいることを知った、ということですかね。
知的に問題はない、話は理解できる、
けど
文字を読むのが(他の人に比べて)しんどかったり
文字を読むのはできるけど、それを「意味がある言葉」として認識するのが難しい
というのがあって、
文字を言葉として意味があるものとして認識できない(地図記号みたいなイメージ)とか
文字を書こうと思っても書けない
という人が一定数(日本語だと全体の5%くらい?)はいらっしゃるようなのです。
先天性読み書き障害(ディスレクシア)※書字障害もここのカテゴリの1つ
の人に、手書きを猛烈にプッシュするのは…
と思い、手帳講座では「手書きではない代替案を示す」ということがしたくて
めちゃくちゃ試行錯誤しましたw
まあ、そんな感じで…
手書きのメリットは重々承知したうえで、私は
「どちらでもいいけど、特にこだわりがないなら手書き推奨」なんです。
手書きするなら、できればアナログがいい(紙と筆記用具の相性を追求すると沼にはまるw)けど
デジタルの利便性も捨てがたいし、そちらを勧めることもある、という感じです。
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