ついに甲州街道ジョギング最終回夏場の40℃に迫る酷暑で足止めされ、胃がん手術もあって今年は無理かなと思ったけど、秋の追い込みで走破出来そう残り20キロラストスパート
御射山神戸の峠道の先は茅野市青柳紅葉の奥に黄色い落葉樹その上に青空なら完璧だったけど、まあ雲は雲で風情があっていいか下に中央線青柳駅があって足挫いても大丈夫
金山権現にベンチがあったので座って着替えようとして、正面見ると、三面六臂の摩利支天像6本の手に左から、軍配、刀剣、法輪、弓・矢、槍斧を持って、猪に乗り、臨戦態勢完璧です元来インドの陽炎の神で実体の無い陽炎の如く、捕われず、焼けず、濡らせず、傷付かず日本では武士に人気があり、楠木正成公も兜の中に小像を籠めてたと言われてる正にピッタリ
旧道は中央線の跨線橋を渡りますその手前に三山(羽黒山・湯殿山・月山)の梵字を頭にした「三山大権現」の碑確かに写真を拡大してじっくり見るとその文字が浮かび上がってきたこれ読める人がいるのスゴイてか、岩の凸凹ノイズをReduceして見れる人間の目はスゴイ
中央東線は基本複線なんだけど、茅野~岡谷間が単線で、市街地を走ってるので複線化は結構難しいみたいだ遠くに見えてるくさび形の山が山梨県白州の南アルプスあんなところから走って来たかと思うと感慨深い山梨県、楽しかったですまた今年春以降走りますよ
宮川右岸の山際の道では、山林から落ち葉のシャワー「落ち葉が風に吹かれて舞う」ってことは「黄砂が風に吹かれて飛散する」なので「黄砂に吹かれて」ではなく「黄砂が吹かれて」なのではどうしても「に」を使いたいなら「黄砂を含む風に吹かれて」では…なぞと、中島みゆき作詞、工藤静香熱唱の名曲にくだらない文法上のいちゃもんをつけながら、前進します
中央道とのクロス地点で、日本第3位の北アルプス最高峰の穂高岳(3190m)がうっすら見えるこれで日本第2位の南アルプス最高峰の北岳を見てれば、富士山も見えたので1日で表彰台独占だったんだけどと思ってたら・・・えっ小淵沢駅から北岳が見えるって、これは写真判定だ
何と甲斐駒を含む南アルプスの写真に北岳がひょっこり写り込んでるこれで表彰台独占だしかし日本のNo.2っていつもこんな感じで、表舞台に出ずに陰で操るタイプなんですよね
茅野市を流れる上川は、遠くに見えてる八ヶ岳連峰から流出して、リゾート地の白樺湖や蓼科の水を集めて、宮川に合流して、諏訪湖に注ぎますあの高原を越えて中山道と合流するジョギングは、高低差800m、40キロでちょっと過酷か蓼科のリゾートホテル一泊が良さそうだ
茅野駅にやって来た茅野市役所は標高801mにあり、日本で一番標高が高い市役所八ヶ岳、白樺湖、蓼科高原、車山高原など多くの観光資源を抱える観光都市であると同時に、工業的にも発展していて、なかなかバランスの取れた街だ夏場の高原リゾート・ジョギング候補だ
旧甲州街道は宮川の扇状地を避け、東の河岸段丘に上がります茅野市と諏訪市の境界にリンゴがたわわに実ってる栄養補給に1個と邪念が湧くが、何とか払いのけるこの辺は標高が高く、冷涼で昼夜の寒暖差が大きいので、色づきがよく、酸味と甘味のバランスが取れ、歯ごたえのある、程よい固さの美味しいリンゴを作ることができるやっぱり試食すれば良かった
高原はちみつの山田養蜂場さんは、有名な岡山県の山田養蜂場と無関係と注釈してるけど詰め替え用の蜂蜜が売れ筋No.1ってことはリピーターが多いってことだこれは喉がイガイガする時に絶大な効果を発揮するプロポリスと高原はちみつを買ってみようポチッとな
芭蕉翁の奥の細道の旅に40歳で随行した河合曽良の菩提寺の正願寺60歳で将軍徳川家宣の命により、幕府の巡見使随員として九州を廻るが、翌年、長崎県壱岐市勝本町で病没没後30年を経て、故郷の正願寺に墓標が建てられ諏訪市と壱岐市は、この縁で友好都市となってるしかし、奥の細道随行、壱岐を巡回中に客死って行動が怪しいねぇ隠密同心だったのかも
上諏訪駅の近く、江戸時代からの名湯精進湯は1978年から市営の共同浴場となり2017年に営業終了となったんだけど、その跡地に足湯ならぬ「お手湯」が完成どれどれと手をつけてみると「熱」42、3℃みたいなんだけど、思ったより熱かったこの手のリアクションが大袈裟と注意されるんだけど、こればっかりは、脊髄反射的なので、直しようがないのだ
橋本政屋(まさや)は、諏訪湖を一望できる茶屋(料亭)跡で、鯉・鮒・鰻など湖で獲れた魚料理を御馳走してた建物は江戸後期に建てられ、築200年諏訪湖のお殿様がお忍びで来られた部屋や、こて絵の力蔵などが見どころ人足さんにアラ料理をタダで振舞い、大人気にこういう庶民層の評判を勝ち取って、トップにアピールする手法は、現代でも通用するものだ
そして、ついに「甲州道中・中山道合流之地」にゴ~~ルこれはなかなかの嬉しみでした術後まもなくフラフラしながらも進んだ日野~八王子迷子になりかけておじさんに助けてもらった小仏峠坂だらけの上野原~大月登山が爽快だった笹子峠甲府で食べたほうとう死ぬかと思った小淵沢までの急坂などが、走馬燈のように頭の中のシナプスを駆け巡ります
甲州道中は江戸まで53里11丁=209キロ、中山道だと江戸まで55里7丁=217キロって、どちらも関東山地を周り込むので、あまり変わらないんだこれで五街道のジョギング全踏破達成今年は、これまでのルートの派生ジョギングと未踏破県の解消、そして、奥の細道のRerunだ2008年のガラケーやデジカメの写真の解像度が低すぎるのでレゾリューション・アップだ
五街道踏破のご褒美に新鶴の塩羊羹海のない信州で貴重品の塩を大切に使い味を引き立て厳選された十勝の小豆と地元茅野の寒天を材料に楢の薪を焚いて練り上げる手作りの製法で多くのご愛顧を頂いてます砂糖と塩の絶妙なバランスが良かったですまた食べたくなる味
駅への坂を下りて行くと「菅野温泉」昭和の雰囲気を残した銭湯で、足腰の疲れを癒すことが出来ました湯船に漬かりながら地元のおじさんたちに五街道完全踏破の自慢を一通りしてそれなりに驚いてもらって楽しい時間でしたこういう空間がいつまでも残ってて欲しいな
そして、下諏訪駅からあずさ84号で帰京します駅の入口両サイドには、御柱が建ってますこの御柱は、1998年の長野オリンピック開会式でスタジアムの選手入場口に建てられたもの前回、無視しちゃったので、今回引いて撮ってますというわけで、ついに今年最大の目標だった甲州街道走破を達成し喜び溢れるきむきむなのであったこの勢いで残りも走っちゃおう