2024年3月16日(土)、ナンジャタウンの「もののけ番外地」「NINJA TOWN(ニンジャタウン)」というエリアにリニューアルしました。

 

「イケメン風の忍者」がコンセプトみたいでまさにインバウンドと腐女

女性アニメファン向けのエリアとなり、まぁ時代にあったものと言えるでしょう。

 

しかし、NAMJA TOWN(ナンジャタウン)」の中にNINJA TOWN(ニンジャタウン)」ができて、さらにナンジャタウンの中にはニャンジャタウン」という猫カフェ系の施設もあるので、千葉県にある東京"ドイツ"村でチャイナランタンフェス」並みに、もはやどこに何があるのか分からなくなりそうですね。

 

今回は近年稀にみるナンジャタウン大幅リニューアルという事で、本当は3月16日(土)オープン初日に行きたかったのですが、諸事情でオープンからちょっと遅れての体験になりました。

理由:家族旅行の日程と重なったため

山梨県 忍野八海にて
 

富士山の見えるコテージで、家族みんなでBBQを楽しみました。

 

 

〇「ニンジャタウン」エリア

こちらの入口から中へ進んでいきます。

 
最初の方は提灯エリア、藤の花?がある部分から江戸下町エリアに分かれているらしいが、違いはよく分からない。
 
後述のアトラクション「妖刀奪還ミッション」がある付近から武家屋敷エリアで、これは何となく分かる。

 

トイレがある所はそんなに変わっておらず、造形・設定も「旅館の大浴場」のまま。

 

鳥居にいる「もののけたま」も忍者の覆面をしています。

 

「忍者がもののけ番外地を占領した」という設定もあって、このようにかなり従来の造形・雰囲気が残されており、看板も上から貼り付けているだけような形になっています。

 

それだけでなく墓石神経衰弱や歌声地蔵、おみくじ処など基本的なギミックや、お好み焼きに手を出すとヘラで叩く天狗のお婆ちゃん、人面猫などの妖怪も残っています。ただし、格好や音声が差し替えられてたりする。

見えにくいけど、忍者服を着ている天狗のお婆ちゃん。

 

人面猫は台詞が差し替えられてますが、元の顔の映像と台詞の動きが合っていない・・・。

 

ただ、そういう設定・演出とはいえかなり安っぽい作りになっており、中途半端に「もののけ番外地」の面影が残りすぎてるので違和感は強いです。

例えると、「台湾ラーメン」が台湾の料理ではなく日本・名古屋で発祥した料理(名古屋めし)みたいな、ごちゃごちゃ感と言ったところでしょうか。(分かりにくい例え)

なお、台湾ラーメン発祥の店「味仙(みせん)」では、辛さを抑えたのをアメリカン・コーヒーに因んで「台湾ラーメン・アメリカン」、逆に唐辛子を増量して辛くしたのをエスプレッソに因んで「台湾ラーメン・イタリアン」と言うらしく、もはやどこの国の料理か分からないものになっている。

 

 

〇ニンジャタウンのアトラクション

エリア内には4つの新アトラクションがオープン。科学NINJAアカデミー以外のアトラクションにはアクター(プロの役者)演じる忍者が登場するのも特徴。

 

「妖刀奪還ミッション」と「呪縛忍者からの逃亡」は平日は13時からのオープンで、受付終了は全日20時まで(ナンジャタウンは21時まで営業)。「手裏剣訓練所」は18時30分までしかやってないみたいなので、ご注意を。

→2024年6月現在、「手裏剣訓練所」は忍者アクターが出なくなった代わりに、20時30分まで営業しています。


 

・「潜入!妖刀奪還ミッション」

 

アクター演じる忍者と一緒に、妖刀の奪還及び悪の忍者?を倒すミッションに挑む、ツアーアトラクション。ご覧のよう、「音無回廊」があった場所にて実施。

何となく、ジョイポリスのツアーアトラクション(現在は「進撃の巨人」)に通じるものがあります。


中では映像にて上忍からミッションの説明、そしてタンスや掛け軸の中に隠れて悪の忍者をやり過ごす、ロックナンバーのある扉を解除するため暗号を解く(時間の関係で、すぐ先輩忍者が答えてくれます・・・)、妖刀の奪還にはここまでどこかに隠れされていた(バレバレの位置にありますが・・・)正しい文字を当てる、カラクリ扉を暴く等のミッションがあります。

 

最後は、先輩忍者と悪の忍者の戦い、殺陣が目の前で繰り広げられます。一部スクリーンの映像を使った演出がある。殺陣の方は、まぁ・・・頑張ってる方かと。

 

ジョイポリスと同じで雑な作りなのは否めないですが、先輩忍者のやり取りやアクションシーンのライブ感は面白く、悪くはないと思います。

→実際、アクター目当てのハードリピーターも多く、回転率の悪さ(1回20分サイクルで定員5人)もあって、平日でも1時間待ちの状況でした。

そのためか4月27日よりパスポートの利用は1回のみ(2回目以降は半額の800円)という制限がつく事に。

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平日は最後に、アクターさんの記念撮影ができます。この時は「一茶(いっさ)」さんという、女性が演じるアクターさんでした。


2024年6月に行った時は、最初の忍者アクターの登場シーンやロックナンバーの解除など、当初よりカットされている演出が多くて若干味気なくなっていました・・・

(受付も、音無回廊などと同じく屋敷内になっている。)


 

・ お化け屋敷「呪縛忍者からの逃亡」

 

タイトルはお化け屋敷となっていますがウォークスルーではなく、過去に怨霊フェスで実施した「猟奇手術医からの逃亡(2023年版)」のスタイル、というかほぼ同じです。

 

ただし、手術医→呪縛忍者になっているだけではなく、

・待機場所が牢屋みたいな箱になっており、中に椅子があって1人ずつ入る

・終盤では中の椅子にもギミックが作動する

・紙の襷をつけ、呪縛忍者がいる時に外にいたら襷を切られてしまい失格というルールが追加。

また、呪縛忍者も生首を使った脅かしなど演出面が強化されており、猟奇手術医からブラッシュアップされていると言えます。

 

謎解き自体は相変わらず難しく(難しいというよりストレスのたまる類の謎)、今回1人で体験したので解けるわけなく、あっさりゲームオーバーになりました(その分、呪縛忍者の脅かしをたっぷり堪能できました)。


当然ながら、この「呪縛忍者からの逃亡」は(「妖刀奪還ミッション」も?)「怖がらせ隊」によるものと思われますが、今回はX(旧・ツイッター)で匂わせるような発言があったものの、はっきり公言されていません。



「ニンジャ手裏剣訓練所」

 

手裏剣(ゴム製)で遊べるアトラクション。「もののけ探検隊」のスタート地点にできました。このアトラクションはパスポートは使えず、1人600円。 

 

ただ手裏剣を投げるだけでなく、忍者アクターさんが気さくにコツを教えてくれる、やっている途中も上達度合いを褒めてくれるなどの演出があって楽しいです。手裏剣自体はちゃんと的中させるのは結構難しいのですが。

 

終了後、写真撮影に応じてくれた忍者アクターさん。キャラ「襷掛け三吉(たすきがけ さんきち)」というキャラクターとのこと。

 

アトラクション外でお会いした際も、写真撮らせていただきました。



・「忍灯 SHINO-BI 養成試験 ~科学NINJAアカデミー~」

 

街巡り型で実質「もののけ探検隊」をリニューアルしたようなアトラクションですが、設置場所(スタート地点)は「ゾンビブレイカー」の所になっています。

 

近くの「袋小路小学校」(※)がNINJAアカデミーという事になっている。

※もののけ番外地時代は「人食い小学校」として、(ブラックライト)で校舎に大きな目と口が描かれ学校そのものが妖怪のように描かれ、窓にはたくさんの子供たちの顔や手形が浮かび上がるという演出がされていました。

もののけたま、ではなく巻物を持って進む(裏にICカードが付いている)。

 

そしてエリア内にいる7匹の妖怪と勝負します。

 
 
妖怪がいる場所も、もののけ探検隊と同じです(街のもののけを忍灯が乗っ取っている設定)。

 

ただ、「一角おのち」のみ前述の「呪縛忍者からの逃亡」ができた関係で、近くの「墓石神経衰弱」付近に移設されています。

 

クイズは妖怪に関する知識ではなく、一般的な問題になりました。全体的に簡単で、「ことわざ:抜き足 差し足に続く言葉は?」、中には 何と読む?」など恐ろしく簡単な問題もありました(捻りはなく、突然正解は「あし」)。イラストを見て「モジャヴは何匹いる?」というのも。

(一応妖怪毎に洞察力、記憶力などのテーマが決まっている。)

 

火炎般若の「くしゃみは風速(時速)何km?」など、ちょっと難しい問題もある。

ちなみに答えは時速320km。くしゃみをすると凄まじい勢いで飛沫が拡散することになる。新型コロナウイルスなど感染症流行時において、マスク着用が推奨されるのはそのため。

 

ラスボスの「河童大王」との対決は、ゾンビブレイカーの3つ目のゲームの場所で行います。河童大王はこれまでの妖怪とは打って変わって強い(難しい)

ゾンビブレイカーと同様に左右にたくさんのボタンがある中で、5秒以内に問題に答えなければいけない。問題自体はこれまでの妖怪について(洞察力を司る妖怪は?など)や、単純に「赤色と指定された妖怪が描かれたボタンを押せ」などですが、とにかく回答時間が短か過ぎる。

 

結果、試験は不合格で散々な結果でした。というか10問くらいある中で1問しか正解できなかった(でも道中7匹の妖怪には全部勝てたのにDランクか・・・)。試験が終わって印刷された結果用紙を受け取ったら、ゾンビブレイカーと同じ出口から退出する。


後日、計3回目くらいで何とかクリア(合格)。10問中5問くらいの正解で合格だったから、もしかしたら難易度下げられているのですかね?



・次世代ニンジャアトラクション「e-NlNJA」(期間限定)


こちらは3月30日(土)~6月30日(日)期間限定の、レーザー手裏剣を使った。ナンジャタウンのオリジナルコンテンツではなく、「NinjaTAG協会」(※)という所がやっているイベントです(昨年2023年はGWに日光江戸村でやってました)。

三重県伊賀市にある協会なので、パッと出のイベント団体ではなく由緒正しき協会なのでしょう…?

手裏剣型コントローラーに手をスライド、本当に手裏剣を飛ばすような動きで的、そして敵役の忍者アクターにレーザーを当たる、相手もレーザーを飛ばしてくるので避けながら攻撃するというアクションを楽しめます。


ゲームとしてはアクション性が高い一方、敵の攻撃が当たりやすく身動きが取り辛い、手裏剣レーザーを当てた時の手応えがないなど、もっさりしている感じでした。まぁ、深く考えずノリで楽しむ物でしょう。


こちらでもアトラクション終了後に写真撮影ができました。このアクターさん、側転・バク転を軽々とこなすなど凄かった。


7月28日まで、同じく忍者のコンテンツがある「日光江戸村」とのコラボイベントも実施中です。



なお、今回のニンジャタウンに伴って改装された、もののけ番外地時代のアトラクション「音無回廊」、「もののけ探検隊」、「ゾンビブレイカー」は公式サイトではあくまで休止中となっています。


集客など状況次第では、いつでも「もののけ番外地」に戻すという事なのでしょうか?


なお、今後も夏には「怨霊フェス」が開催(2024年は7月20日から)されますが、その時のここの扱いは不明です。エリア内の張りぼて内装と同じく、一応すぐにでも戻せる程度にはなってますが、だからと言ってわざわざ復活させるとも思えませんが…。

ちなみに、「地獄便所」はそのまま続投されています(本編で聞けるお話も全く同じでした)。

 

 

〇所感

前述のように安っぽい造形で、新アトラクションも安っぽくはあるのですが、アクターさんによる演技で盛り上がるは盛り上がるので悪くはないというか、思った以上に好印象でした。先日行った「イマーシブ・フォート東京」のような気取った感じだとアクターいたところで根本がショボいからなんか・・・ と思っちゃうのですが、ナンジャタウンのアットホームな雰囲気だとそれもご愛嬌に感じたのかもしれません。

 

注意点として、怨霊フェスと同じくどのアトラクションも効率が悪く待ち時間が長くなりがちなので、そこだけはご注意を。「科学NINJAアカデミー」も最初の説明と最後の河童大王は1組ずつなので、混雑時は地獄を見ると思います。

 

現在アトラクション利用でスタンプが押され(アトラクション利用で1つ、手裏剣訓練所は成績に応じて1〜3つ)、3つ毎にカードが貰えるキャンペーンがやってます。

私は1回分しか集められなかったのですが、その1枚がシークレットのやつでした。怨霊フェスでも2枚目でシークレット出したことあり、久々に私の”もってる”部分が出ました。