きよの漫画考察日記2414 名探偵コナン第20巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...



バースデーケーキ


競技場無差別脅迫事件の続きから。今回は5万6千人の中から犯人を探すストーリー。

周りに気づかれず電話をかけ、遠くを見る事ができる人物、そんな人がいるのかというのが今回のストーリーの全てですな。


そして追加の身代金要求。

10億円なんて要求、考えるまでもなくフェイクです。なぜなら10億円は重さ100kgになるからです。さらに10億円入るカバンなんてのもあり得ませんからね、結局10億円なんていう現金は運べないのです。


そしてついに脅迫犯を特定したコナンくん。

なるほど、これは盲点。このストーリー好きですけどね、基本的に大きな破綻点が見当たりません。現金の受け渡し方法さえもう少し上手く考えれば、良ストーリーだと思いますけど。


さてテレビ局を脅迫して大金を要求したその動機は?

銀行強盗の予定が潰れちゃって、その金を当てにしていた彼女が自殺しちゃったからでした(笑)でもまぁ金目当ての犯行ってのは大概がクソ自分勝手な理由である事がほとんどですからね、逆にリアリティある理由かも。



次はエピソード56「奇術愛好家殺人事件」園子がマジックを披露。

しかし瞬時にタネを見抜くコナンくん。

奇術も楽しく見れるならそれでいいですよね。タネを探そうとしちゃうと途端に大人同士の探り合いに成り下がってしまうからねぇ、子供の心を失ってしまったらもうダメかな…


さて蘭と園子をコテージに置いて移動している途中のラジオ。

ラジオでここまで報道することなんてまぁあり得ないですけども。まぁストーリ的に許しましょう。


その頃コテージでは好きなマジシャンの話に。

黒羽盗一は怪盗キッドの父親、木之下吉郎、九十九元康、真田一三は14巻に登場したマジシャンですな。この辺りの産廃キャラも名前だけ使うことができるのもまぁ長寿漫画の利点でしょうか。


さて蘭のいるコテージへと向かうコナン。


吊り橋は燃えて落ちるのが定番です。普通こんな吊り橋は安全のために鋼鉄のワイヤーが入っているものですが、木とロープだけで作られているんでしょう。いいんじゃないですか、インディジョーンズみたいな世界観でw


そして殺人事件発生。


コナンくんには珍しい1ページ丸々使っての見開きです。名探偵コナンは休みもせずに毎週締め切りを守ってるイメージですからね、たまには大コマがあってもまぁ許せます。


そして閉じ込められた一同。

コテージは外界と隔離されがちwまぁ都市部に暮らしてるとこんな事態考えられないでしょうが、山間部なら起こってもおかしくはないでしょう。でも吊り橋でしか辿り着けないコテージって、よほどの秘境ですよね…


さらにここでボウガンでの狙撃事件発生。

微妙ですね。とゆーのもこのコテージは薪でお風呂を沸かしてるんですよ。私も子供の頃薪で沸かす五右衛門風呂に入ったことはありますが、当然こんなバスタブのわけないし、2ハンドルの湯水混合水栓なんて付いているわけがないんです。だけど今の浴室にはもしかすると薪で沸かしたお湯を上手いこと浴室へ持っていくシステムがあるのかもしれませんし。だからこの浴室は不自然に見えるけど、絶対あり得ないとも断言できないんだよな…


さて謎解きパート。死体をコテージから10メートル以上離れた場所へ足跡をつけずに運んだトリックは…

ボウガンで木にロープを渡す…まぁ確かにロープを貼るだけならできるでしょう。でもこれで成人男性を運べるかね?2本の木の間に貼るロープがよほどピンと張ってないと厳しいだろうし、矢が抜けてもダメだし、何より女性の力で可能かなぁ?


そして証拠隠滅もボーガンで。

まぁこれはできそうかもね。後でヒモを回収しなければいけないのがネックではあるけども…


さらに外からボウガンで狙撃されたのもトリックでした。

ガラスが割れると同時にボーガンを背中越しに撃つという高等テクニックができるならそりゃ可能だけどな…


さらに1階の浴室にボーガンが撃ち込まれたのは…

んー、このトリックも正直よく分かりません。何が分からないかというと「そもそもこんなことやる必要がない」犯人である田中さんはもうターゲットである2人の殺害を無事に完了させているんですよ、もうこれ以上誰も殺すつもりもないんだから、これらの行動は自分への容疑を晒すためという理由以外には考えられません。考えられませんが…そもそも外部犯の犯行に見せかけたいのであれば苦労して死体を不可能犯罪の状況に持ち込む必要がありません。つまりはこのボーガンのトリックをやる必要がないというよりかはむしろ、被害者をロープで運んで不可能犯罪の状況を作ったこと自体が不要ともいえますかね…


さてチャット仲間を2人殺したその動機は…

SNS上での誹謗中傷や暴言が殺害動機になるというのは、今の世の中を予期していたかのようで複雑ですね。結局不特定多数の目や耳に入る発言や意見には責任を持たないといけないということなんだけども、それができないのがSNSなんだもんなぁ…

まぁそれにしてもやはりこの犯人の行動は一貫性がないかな。1人目は普通に被害者宅で爆殺してるのに、なぜ2人目に限ってこんな殺し方をしたのか…


さてこの事件にはこの人も絡んでいました

土井塔、確かに言われてみると不自然な名字でしたが気づきませんでしたね。俺もまだまだ注意力が足りんなぁ…



さて次はエピソード57「バスルーム密室事件」ガムテープで目貼りされたバスルームへ突入する一同。

蘭が蹴り飛ばせばこんなの一撃ですけどね(笑)


さて浴室の中には手首を切った妹の遺体が。密室である以上自殺にも思えましたが…

リストカットとかの自傷行為に対して、俺はもう勝手にしろよと思ってます。もちろん肯定派ではないし子供たちがそういった行為をするのであれば相談には乗ってあげたいけど、全ての子供達を救うことなんてできるわけないし。美辞麗句を並べ立てて「私は子供達のことを親身に考えてます」的なことを公の場で言う大人の方が嫌い。救う力の無い奴、救う意思の無い奴は黙って自分の無力を噛み締めてりゃええねん。


さて密室のトリックは…


名探偵コナンには多いですよね「密室だと思っていたがそうではなかったパターン」。でもまぁそりゃそうなんだよな、本当に密室だったら犯人が逃走できませんからね。密室から逃走するトリックを考えるよりも、密室だと誤認させるストーリーの方が作りやすいだろうからな…


でもまぁ下準備は結構上手くやってました。

ガムテープに妹の指紋を残させる手際といい、塩素ガスで殺害できていればこの犯行プランに穴はなかったかもしれませんね…

ちなみに塩素ガスの発生原因は洗剤を混ぜるだけではありません。排水口クリーナーと酢、台所用漂白剤とレモンとかでも塩素ガスは発生します。こういう知識を母親は子供達に伝えていかなければいけないんだけど…今の母親達にそんな知識あるのかねぇ?


そしてリストカットという手段をとってしまったことにより、致命的な物証が残ってしまっていました。

まぁ…昨日の夜からずーっとそのバンダナ付けっ放しだもんなぁ。そりゃ読者だってさすがに何かあるぞとは思いますよ。


さて結婚を控えていた妹を殺すとなると、その動機は相当なものでしょう。むしろ相当なものであってくれ。

結局は嫉妬か…別に殺さなくても離れて暮らせば済むことじゃないか…


一番クズなのは賢二でしょう。普通姉と5年付き合った後に妹に乗り換えますかね?しかも結婚までしようとしてるわけでしょ、こいつが一番の元凶です。まぁそんなクズ男の賢二の押しに負けた妹にも問題はあるし、姉にも当然問題はあるし。結局のところ関係者全員が人としてレベル低すぎです。



ラストはエピソード58「青の古城探索事件」山奥の古城にたどり着いたコナン一行、そこに主人が登場。

「その者達」なんて言い方できる人って今でも存在してるんですかね?完全に上から目線に立たないと出来ない発言ですし、こんな言われ方したらそれだけで相手は不愉快極まりない。それを分かってて「その者達」と言える人は相当な貴族気質なんだろうな…


さてお城の中は豪華絢爛。

家の中に遺影を飾ること自体はすごく良いと思いますよ、日本の伝統だし。ただ…そのサイズは考えないとね…


さてこの城の秘密通路で遺体を発見してしまうコナンくん。

背後から殴られるのは定番ですが…そもそも人の後ろに気付かれずに接近するって相当難しいですけどね。そりゃ繁華街とかなら出来ますよ、ただ1人っきりでいる人の背後に気付かれずに近づくのってほぼ無理でしょ。相当な隠密スキルを会得してないとな…