![お月様](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/171.gif)
さて楽園を焼き払われたロシーヌ、最終形態へ!この形態になったロシーヌ、なんと超音速で飛行できます。音速とは1225km/hですが、地球上の生物で最も速度を出せるハヤブサの急降下でも387km/h。おそらく人間の動体視力では捉えられませんな…
そんなロシーヌ相手になかなかトドメが刺せないガッツ。若干永井豪っぽい雰囲気を感じる…
つーわけでガッツを圧倒するロシーヌ、火に巻かれたジルを助けに来ましたが…その瞬間を狙っていたガッツ!ガッツの戦い方に卑怯なんて言葉はありません。勝つためならいかなる手段でも使う、それがガッツです。騎士道だなんてものは戦場では役に立たんのですよ…
つーわけでロシーヌ死亡。もう村に戻りたくないジルは…
ジル「…連れてって…」ジル「どこでもいい…ここじゃなければどこでも…」
カリオストロのクラリスっぽいのよね…少女の逃避行願望とでもいうのかね…
がしかしガッツは超ド級の霊媒体質ですからね(笑)
ガッツ「周りをよく見てみろ。目をこらして周りの暗がりを。オレの周りの闇を。ここじゃないどこかと言ったな。これがそのどこか、この世の境界線だ。ここは吹き溜まり。死んでもなお命ある者に取り縋る、妬みと未練をまきちらす敗者どもの掃き溜めだ。」さすがにジルもこんな暮らしは耐えられませんな…ジル「そんな…帰りたいとこなんて…帰りたいとこなんてないよ!」
ガッツ「帰れ。ここはオレの戦場だ。」
ジル「やなことばかりだもの…!誰も優しくないもの…!」
ガッツ「行け。お前はお前の戦場に…」
男には男の、女には女の、そして子供には子供の戦場があるということやね。ガッツがこんな事を言えるのは、生まれた時から傭兵稼業という特殊な子供時代を過ごしてきたからかもね…
そんなこんなで強くなったジル。なぜか急に文学少女っぽくなります(笑)
ジル「…霧が晴れます。決して消えることのなかった霧が炎に吹き飛ばされて今鮮やかな空がのぞきます。決してロシーヌと一緒に飛んだあの空の様に心踊る光景ではないけれど、殺伐として、淋しくて、冷たくて、でも鮮烈な空!まるで嵐が吹き抜けたあとのような鮮やかな空です。」現代では人間の行動範囲は地球上全てに及んどるよな。飛行機に乗ればどこまでだって飛んでいけます。だけども飛行機が無い時代、人間の行動範囲が極めて限られていた時代、空に対する憧れは凄かったんやろね…
ジル「…私ね、私はやっぱり剣士さんみたいに激しくはできないと思うし、ロシーヌみたいに逃げ出す勇気もやっぱり無いのだと思う。」
そして最後に…
つーわけでここまでが断罪篇第1章「ロストチルドレンの章」そしてここから始まるのは断罪篇第2章「縛鎖の章」!
さて結果的には子供達を殺したことになったガッツ。ロシーヌを殺すために自分の心を塗り固めたその殺意がガッツに語りかけます…
『獣の臭いがするよ お前はオレたちととても近い闇の臭いが いるのさ お前の中にはいるのさ 獣が 黒い黒い闇の獣が 渇いていくよ こいつがいると どんどん渇いていくよ 血を浴びれば浴びるほど どんどん渇いていくよ 獣は底無しの大喰いだから 殺せばもっと渇くよ 渇けばもっと殺すよ 血を浴び続け 殺し続け 渇き続けるんだよ ずっと 一人きりで ずっと ずっと 一人 ずっと ずっと』
だとすると転生の際の生贄は…キャスカ以外にはおらへんよな…う~む…
がしかしそんなガッツがここで包囲されます。ガッツを追い詰めたのは…
「ついに追い詰めたぞ…」 「騎士団」と聞いて現実に思い付くのはテンプル騎士団とかですが、やはりマルタ騎士団は異質中の異質。このマルタ騎士団、何が凄いかというと「国家」なんです。正式名称「ロードス及びマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会」という国家として世界94カ国と外交関係を結んでいるんですよ。だけどもこのマルタ騎士団、領土が存在しないんです。国家の三要素は領土・人民・主権なんて教えられましたが、マルタ騎士団は領土の無い国家なんです。まぁ俺も自分で言っててよく分からないです。そんなもんただの団体じゃねーかとは思うんやけどね…
つーわけでこの聖鉄鎖騎士団の団長が… ファルネーゼ!
本名ファルネーゼ・ド・ヴァンディミオン。序盤は完全に心が病んでる娘ですが、現在に至るまでの活躍はベルセルクの読者には周知の事実。
そして副団長が… 鉄棍鬼アザン!
いいキャラのおっさんです。ファルネーゼがあまりにも病んでおるんでね、セルピコとアザンで話を盛り上げていかないとこの縛鎖の章はもたないんですよ…