きよの漫画考察日記891 メジャー第44巻 | きよの漫画考察日記

きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

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お月様

さて聖秀vs海堂は5回表聖秀の攻撃。二塁に大河を置いて田代の打球は三遊間を突破!
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打球がランナーに当たった場合、ランナーはアウトになります(打者はヒット)これが原則ですが、打球がランナーに当たってもランナーがアウトにならない場合があります。それは「打球がいったん野手に触れた場合」「打球が野手の股下や脇をかすめていった場合」です。つまり打球がランナーに当たった原因が野手側にあると判断される場合にはランナーはアウトにはならないわけです。一つ目の「打球が野手に触れた場合」はよく知られておるんですが二つ目の「野手の脇をかすめた場合」については野球経験者であっても認知度が低いためにたまにモメちゃうんです。

これで本塁に突入する大河、バックホームへの返球は微妙なタイミングでしたが…
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送球がバットに直撃!
置いてあるバットに送球が当たった場合、プレー続行となります。これは守備側には非常に不利益、なので打者が投げ捨てたバットはキャッチャーが片付けなきゃいけません。だけどね、ランナー二塁でライト前にヒット打たれてバットが三塁側に転がってるような場合、キャッチャーはバットを片付けません。なぜなら送球の邪魔にはなんないし、バットの存在が邪魔になるのはむしろランナー側だから。なのでこーゆー場合は審判かネクストバッターがバットを片付けなきゃいけません。打ち終わった後のバット一つとってみても野球の戦略性は深いよな…
ちなみにイチローは打った後バットを投げずに置くようにして走り出すけども、あれは左打者だから許されることです。右打者であれをやると走者の本塁突入の邪魔になることがあるからね、右打者はバットを投げた方がいいこともあるわけです。

これで3失点、降板する市原に阿久津はひどい事言います。
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これ、分かるかね?一度でも真夏の甲子園に高校野球を観戦しに行ったことのある奴なら分かるんやが…
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甲子園名物、カチワリです!
え~、正体は単なる氷です。特に変わった点は一切無いただの氷の詰め合わせです。ところがね、これを甲子園のスタンドで飲むとその旨さは尋常ではありません!飲んでよし、かじってよし、そして頭に乗せてよしというまさに甲子園の必須アイテムなんです!


さてさて運を味方にして同点に追いついた聖秀を再び突き放しにかかる薬師寺。
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勝負事である以上そこにはどーしても「運」の要素が絡むけども、運をどう捉えるのかは状況により真逆になるよな。弱者が強者に挑む場合には運を味方につけねえといけねえけども、強者が弱者と戦う場合には運の要素が介入するのをできる限り排除するのが望ましい。ここからすると、本当の強者とは一切の幸運を求めない奴の事を言うのかもな…

そしてここで吾郎の選択は寿也を敬遠!それでいいのかと尋ねる田代に対し…
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吾郎も18歳、大人になりましたがこの考えには不満あり。チームのために尽くすのはプロになってからでいいと思います。もちろん実力の足りない奴らが個人プレーに走ることは許されん事やけども、将来的にプロを視野に入れているような実力の飛び抜けた選手は唯我独尊でいいと思います。そーゆー選手は自由に育つべき、若い頃からチームのために己の可能性を狭めなくともいいと思います。

そしてここから勝利の女神は海堂に傾き、聖秀にとっては痛恨の明らかな誤審。もちろん文句を言う大河。
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高校野球でも審判に対する抗議ってのは認められています。ただ、プロ野球では審判に対する抗議ってのは監督の専権事項なんです。微妙なプレーに対して監督が真っ先にベンチから飛び出してくるのはこのためですが、高校野球の場合は逆に監督には抗議権はありません。選手自身が抗議やらなあかんねん。だから高校野球では滅多に審判に対するクレームをお目にかからへんよね…
それにしても今回のロンドン五輪では抗議ってものが注目された。男子体操団体は抗議のおかげで4位から銀メダルに変わったし、柔道の海老沼の旗判定がひっくり返ったのには唖然とした。それもこれもビデオ判定導入の効果でしょーな。正直言ってフェンシングやフィギアスケート、高飛び込みなんかは速すぎてビデオが無けりゃ判定しようが無いし、柔道やテニスにもビデオ判定が導入されたいま、残るはサッカーくらいのもんか…

さてさてランナーを送ってくる海堂、ファースト宮崎がこのバントを処理しますが…
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これはね、実は難しいプレーなんです。右利きの一塁手がバント処理して二塁に送球する時には身体を反転させて投げねばならんのですよ。あまり議論はされていない事ですが、一塁手は左利きの方が絶対に有利です。送球だけでなく、牽制のタッチも左利きの方がスムーズ。一二塁間の打球処理も右手でグラブを出した方が間違いなく捕りやすいです。
だけどね、左投げがいいのかというとそーでもない。左利きのセカンドとショートは世界中探しても存在しません。左利きのサードとキャッチャーもまず見かけることは無い(左利き用のキャッチャーミットなんて店頭に並んでない)結局のところ左利きの選手は投手・外野そしてファーストを守る以外無いんですが、その中でも左利きの方が有利なポジションはファーストだけなんです。投手を除いて守備面に関して左利きはファースト以外重宝されないわけですから、やはり理想の野手というものは「右投げ左打ち」なのかもしれませんな(イチローしかり松井秀喜しかり)
ちなみに吾郎はこの真逆の「左投げ右打ち」です。そーゆー投手はたまにいます。がしかし左投げ右打ちの野手は皆無です。そもそも左投げが少数派であるのに、そこからわざわざ右打ちに変更する打者はいないんです。そんな事をしたのはおそらくリッキーヘンダーソンだけでしょう。左投げ右打ちの野手、それは左利きの二塁手級にレアです。ツチノコ級です。