きよの漫画考察日記876 H2第9巻 | きよの漫画考察日記

きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

{148A5DD2-CCC4-4C51-8704-58C2A291AD6D:01}

お月様

さーて逃げる千川、追う栄京!
{36415E10-06C7-4C1F-B61F-05A8D74F2A73:01}
「ラッキー7」という言葉はもう一般化してるといえますが、その語源は野球からきておるんですよ。150年ほど前にシカゴホワイトストッキングスの打者が7回の攻撃時に打ち上げた平凡なフライが強風にあおられてホームランになったのが語源なんです。だけどそれだけじゃなくちゃんとした根拠もあるわけよね。7回にもなれば先発投手の球数が100球を越え打者も3~4巡目、となれば当然攻撃側にとっては期待値が上がります。逆に守備側からすればここが投手交代の見極めどころ。この7・8回をしっかり締めれる中継ぎ投手が確立しとるチームはやっぱり強いんよね…

さぁここで広田を打席に迎えて比呂は全力投球!なかなかストライクが入りませんが…
春華の父「いくら速くてもストライクが取れなきゃ銭にはならんだろ。」
春華
「国見くんは四球がいちばん嫌いなのよ。バックのみんなの毎日の守備練習がなんの役にも立たないから…ヒットならボールを追って走って、うまくいけばファインプレーのチャンスだってある。けど、四球とホームランはただ見送るだけ。」
{BA1BDC60-52EF-43B2-93A4-055AD1C164E9:01}
投手にとって一番ショックな事はホームランを打たれることかもしれんが、守備陣にとってはそーでもない。バックを守る人間には四球が一番疲れます。後ろから見てるとどーしてもピッチャーの独りよがりに見えてしまうんよね、四球ってのは…
だけども、バックの守備陣がそれに対して不満を口にしてはいけないと俺は思います。別に投手を擁護するつもりではないんやが、四球を出したくて出してる投手なんてのは存在しないわけやし、文句があるなら自分で投げたらええねん。マウンドに立つ能力もその度胸も無い人間はピッチングに対して一切文句を言うべきではないと思います、俺は。

さてストライクなんか入らないと酷評された比呂のフォームとは…
{BF644930-7187-4CE0-B9C8-9A3FD9D5056C:01}
このフォームはさすがに不自然よな。こんなフォームで投げれる投手を俺は1人しか知りません!
photo:04

村田兆治!
もー言わずとしれたロッテの大エース、いや、パリーグの大エース。最多勝1回、最多セーブ1回、最優秀防御率3回、最多奪三振4回、通算215勝の偉大なる大投手。背番号29といえば俺たちはどーしても井川を連想するが、世間一般には村田さんでしょ。ロッテは8と29は欠番にすべきやったと俺は思うけどね…
ちなみに40代になっても2ケタ勝利を記録した投手はプロ野球史上5人だけ。若林忠志・工藤公康・山本昌・下柳剛、そして村田兆治。この5人の投手には頭が下がります。俺も30代半ばになってようやくこの記録の偉大さが分かるようになりました…

そしてカウントは1-3(現代風にいえば3-1)
春華の父「その嫌いな四球を見せてもらえそうだな。」
春華「そのへんの四球と一緒にしないでよ。」
春華の父
「あん?」
{F6EE89E7-F2F5-47E6-846D-D0A565F8CCA2:01}
四球を選ぶのはね、もちろん打者の勝ちです。だけどね、際どいところにバットが出ずに結果として与えられた四球は打者の負けです。俺は少年野球時代に「見逃しの三振だけはするな」と教えられた。それは四球を選ぼうとする消極的な姿勢を打席で出すくらいなら三振して帰ってこいということやったんやろうね。「打ちにいくよりも四球を選ぼう」と一瞬でも脳裏をよぎったら、たとえ結果として出塁できたとしてもそれは打者の負けなんですよ…


そんなこんなで試合終了。結果を知らない英雄、ひかりちゃんの反応は…
{E6534347-4C93-4001-8EC2-DC5FD0858594:01}

{67D1B2F0-68EC-41C4-9A3E-3242651CC313:01}
英雄もひかりちゃんの性格が分かってきましたな。まぁ女の悔し涙なんてのは95%嘘くさいけどね(笑)

そして決勝の相手は樟徳高校、中心はこの選手。
{7A2D7A4B-5741-4296-8BB1-F5B4E947CFB6:01}
眼鏡をかけたキャッチャーは大成しない、そのジンクスを打ち破ったのはもちろん古田敦也やけれども、そもそも眼鏡をかけたプロ野球選手なんていたか?同じヤクルトの土橋しか思いつかんけどな…

そんなこんなで千川高校優勝。実感の湧かない比呂は校舎裏へ。
春華「知ってます?この学校には野球部ないんですって。」
比呂「野球愛好会があるって聞いたぜ。」
春華「でもぜったい部にはならないんですって。高校野球嫌いの校長のせいで。」
比呂「そっか。そいつは大変だ。」
春華「うん。」
{204411E1-FC99-4522-ADE2-A51747CC0250:01}
う~む甘酸っぱいドキドキ
それにしても野球部を作ってたった1年で甲子園出場…そんなの無理だろと思うなかれ。岡山の創志学園という高校はなんと創部10ヶ月で甲子園出場を決めています。しかも全員1年生。この記録は抜けねえだろうな…
ちなみにこの記録はセンバツのもの。夏の選手権での最短出場記録は石川遊学館の創部2年です。まぁこの記録も凄すぎるけどな…

そーゆーわけで千川野球部はついにたどり着いちゃいました!
{BA8C2EA9-AF3F-45AA-9952-9016EA4BE5CF:01}
阪神甲子園球場!
グダグダと解説はしません。日本人なら死ぬまでに一度は足を運ぶべし。逆に言うと甲子園に行ったことのねえ奴を俺は日本人だとは認めねえ!
それと一つだけ、驚くほど東日本での認知度が低いので言わせてもらいたいことがある。甲子園は大阪には無いきんな!甲子園の所在地は兵庫県西宮市じゃ!
勘違いされるのはホントに心外なんですよ、これに関しては。あんね、プロ野球の球団には地域保護権というものがあります。これは特定地域での排他的独占的な興行を認めるものでね、例えば広島県を保護地域としているカープを例に挙げると、他球団が広島県内で公式戦を行うためにはカープ球団の承認が必要となるんですよ。ほんでね、阪神タイガースが保護地域としているのは大阪ではありません、兵庫県です。大阪を保護地域としているのはオリックスです。つまり阪神タイガースが大阪府内で試合を行おうとするとオリックスの承認が必要になるんです。この事実を踏まえてもまだ阪神タイガースの本拠地は大阪だなんて言える奴はいねえだろ⁉
大阪=阪神タイガース、この命題は成り立ちます。がしかし阪神タイガース≠大阪だという事実を国民はもっと知るべきです!

そして始まります、全国高校野球選手権大会!
いわゆる「夏の甲子園」ですな。もーね、これがなきゃ夏とはいえません。神戸で育った俺にとっては身近で行われる大イベント、しかも観戦無料とくれば夏休みに暇さえあれば甲子園まで行ってましたなぁ…
夏の選手権については思い出がありすぎるのでまぁ小出しにしていくとして、ここでは選手権のデータを一つ紹介。夏の選手権は今年で94回目になりますが、選手権に優勝したチームに贈られる深紅の大優勝旗、これを未だに持ち帰ったことのない県は幾つあるでしょーか?
東北地方が未だに優勝できてない事は有名ですが、実は47都道府県中20県も優勝経験がありません。青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島の東北勢、新潟・石川・福井・富山の北陸勢は地理的ハンデがあるとしても、関東からは埼玉・山梨、関西から滋賀、中国地方からは鳥取・島根・岡山、そして九州から長崎・熊本・宮崎・鹿児島も優勝した事がないんです。
こーゆー理由から、俺はこの20県を見下してます(笑)我が兵庫県は優勝7回!これは大阪・愛知に次ぐ第3位ですから!
それではこのダメ20県のうち、最も優勝に遠いのはどこでしょう?ダメ県が優勝するのに最も必要な事、それは「戦力の一極集中」です。県内の有望選手を一つないし二つの高校に集中させないと弱小県はいつまでたっても強くなれません。これが全くできてない県、それは秋田と鳥取です。おそらくあと100年経ってもこの2県が優勝することはないとここに断言します(笑)